(6月1日付朝刊に掲載した「ことばの広場」を再録しました)


 「緑色なのになぜ青信号というの?」。子どもから質問されてから気になっているというメールをいただきました。

 道路の交通信号は国際ルールで赤・黄・緑に決められており、これは多くの人が一度は持つ疑問。本紙でも何度か記事にしていますし、取り上げた本もいくつか出ています。

 それらによると次のような説が有力のようです。古くは日本語で色を表す言葉は「赤、青、白、黒」だけでした。赤と青が示す範囲は広く、緑色は青と表現される範囲に含まれていたらしいのです。

 加えて、日本語の歴史を研究する筑波大学の小松英雄・名誉教授は、著書「日本語の歴史 青信号はなぜアオなのか」で、青信号という言葉は対になっている赤信号とセットで捉えることが重要だと指摘します。