(1月18日付朝刊に掲載した「ことばの広場」を再録しました)

 「神の手 謎の棋士に囲碁界騒然」
 
 新聞社などから配信される多くの記事から注目記事を選んでいるYahoo!ニュース。先月、朝日新聞の記事がこんな見出しで掲載されました。

 編集部は13.5字以内(半角英数字は0.5字)で見出しをつけます。一目で内容が分かる最適な字数として、2001年から同じです。ほかの多くのニュースサイトも見た目でのわかりやすさを意識してか、似た形式です。

 私は昨夏まで約2年、校閲部署を離れ、あるスマートフォン向けニュースサイト編集部にいました。今どの記事が読まれているか。めまぐるしく変わる様々なデータを参考に編成します。

 同サイトの編集長(38)は「記事の見出しは閲覧数に直結する。読者の好奇心を刺激するよう腐心している」。

 冒頭の記事の朝日新聞デジタルでの見出しは「ネット上の超絶棋士『神の手』 囲碁界騒然、正体は?」。01年から26字以内です。デジタル部門に10年以上関わる先輩記者によると、当時のパソコンの画面サイズや全体のデザインを考え、1行で表示する最適な字数を検討した結果のようです。