(5月10日付朝刊に掲載した「ことばの広場」を再録しました)

 フェイク(偽)ニュースがあふれたのは、「プラットフォーム」にも責任がある――。

 私も企画に関わったフェイクニュースと新聞報道を考える催しが4月にあり、ネットメディアに詳しい藤代裕之・法政大准教授が講演でこう語りました。

 このプラットフォームとは、報道機関などが配信した様々な記事がまとめて読める、ヤフーやLINE(ライン)といったサイトやサービスのことをいいます。

 プラットフォームという言葉は従来、自動車の車台や、鉄道の駅の乗降場といった意味で広く使われてきました。

 一方、「人や装置が動く基盤」の意でも使われ、IT用語としてはウィンドウズなどの基本ソフトや、コンピューターそのものを指します。さらに「ニュースのプラットフォーム」といった使われ方まで広がってきました。英語では同じつづりですが、朝日新聞では駅などは「プラットホーム」、IT関連では「プラットフォーム」と区別して表記しています。

桑田 真(くわた・まこと)

1984年生まれ。2006年入社、東京校閲センター。入社以来、赤鉛筆より重いものを持っていなかったが、現在は2児の子育てで鍛えられている。出身の青森県と漢字とNBAをこよなく愛する。共著に「漢字んな話」(三省堂)。