(5月2日付朝刊に掲載した「ことばの広場」を再録しました)

 インターネットやIT機器の広がりにあわせて、文字は手で書くものであると同時に、「打つ」ものともなりました。

 「鬱(うつ)」「彙(い)」などの複雑な文字が容易に表示できるようになり、これまでの表記では伝わらなかった情報を補うため、顔文字や絵文字が盛んに用いられるようになりました。

 加えて、ネット空間には意図的に誤記・誤変換する表記も多く見られます。たとえば、OKを表す「おk」、アカウントを意味する「垢(あか)」、お疲れさまの意の「乙(おつ)」、主に文末につく(笑)の意で、waraiの頭文字wを草の形に見立てた「草(くさ)(生える)」が挙げられます。

 文化庁は3月、「分かり合うための言語コミュニケーション」という報告を出しました。その中で「おk」などを「『打ち言葉』の特性に由来する独特な表記」と位置づけています。