記事に、差別を助長したり人を傷つけたりする表現がないかを考えるのも校閲の仕事です。このコーナーでは、「ことば」と人権の問題について考えるヒントになるような記事を紹介します。
たとえば、朝日新聞では通常「障害者」と書いていますが、「害」の字の否定的なイメージを避けようと「障がい者」という表記も広まりつつあります。2010年の常用漢字表改定では、「障碍者」という表記が使えるように「碍」の字を入れてはどうかという声も出ました。結局「碍」は常用漢字に入りませんでしたが、このような動きは、「ことば」と人権を考える上でとても興味深いです。朝日新聞に最近掲載された中から、ことばと人権の問題を考えるヒントになるような記事をご紹介します。