バリアフリー(障害を取り除く)だけでなく、バリアバリュー(障害を価値にする)という理念を掲げる、大阪市のコンサルティング会社「ミライロ」。前回は同社が行っている「ユニバーサルマナー検定」を通して、障害者への接し方などソフト面にも目を向けることの大切さをみてきました。

 今回は、自身も障害者であるミライロ社長の垣内俊哉さんに、「障害があるからこそ分かること」を生かして起業するまでの経緯と、ビジネスを通して描く未来を伺いました。

■障害があるからこそ伝えられること

 「歩けないことが障害なのではなく、段差や階段が障害なんです。なぜ段差や階段があるかというと、障害がない多数の人々に合わせて社会ができているからです」。垣内さんは現在の社会をこのように分析した上で、次のように言います。「そんな社会を変えるのが使命だと思っている」

 垣内さんは、先天性の「骨形成不全症」という、骨が弱く折れやすい病気のため、車いすで生活しています。小さい頃から骨折と入院を繰り返してきました。高校1年生までは学校に通いましたが、「歩けるようになろう。障害を克服しよう」との思いで、休学。リハビリと手術のため、故郷の岐阜県中津川市を離れ、大阪に移りました。10カ月の厳しい闘病生活でしたが、歩けるようになりたいという思いはかないませんでした。

青山 絵美(あおやま・えみ)

広島県出身。2011年に入社し、以来、東京本社校閲センター勤務。大学では、日本古典文学を学び、アメフット部で青春を燃やした。猫をこよなく愛するが、20歳を過ぎてアレルギーを発症。悲嘆の日々をおくる。