【解説】


 日本初のジェット旅客機「MRJ(ミツビシ・リージョナル・ジェット)」の飛行実験が、今年から始まるかもしれません。日本で旅客機を開発するのはプロペラ旅客機のYS11以来で、約50年ぶりとのことです。日本の飛行機と言えば、第2次世界大戦中の「零式艦上戦闘機(零戦)」が有名ですが、旅客機の開発は遅れていました。

 さて、今回紹介するのは、今から78年前の戦前の話です。国産の飛行機で日本人が当時の世界記録を打ち立てた時の記事です。アメリカの飛行家チャールズ・リンドバーグによる1927年のニューヨークからパリへの大西洋単独無着陸飛行から10年後のことでした。東京―ロンドン間の1万5357キロを所要時間94時間17分56秒、給油や仮眠時間などを除いた実質飛行時間51時間19分23秒という世界記録で飛行を成し遂げました。ロンドンに到着したときの様子を報じた記事からは、その興奮ぶりが伝わってきます。

原文どおりに表記することを原則としますが、読みやすさの観点から

・漢字の旧字体は新字体に
・句点(。)を補った方がよいと思われる部分には1字分のスペース
・当時大文字の「ゃ」「ゅ」「っ」等の拗音(ようおん)、促音は小文字に

等の手を加えています。ご了承ください

菅野 尚(すがの・なおし)

東京都出身、バブル末期の1991年入社。大阪を中心に西日本を回る。釣りやダイビングに目覚め、魚の生態観察に癒やされる。最近はスポーツジムで泡風呂にひたり、その後はビールの泡におぼれる日々を送る。