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消石灰生産、フル稼動 口蹄疫消毒用、注文に追いつかず

2010年6月1日10時42分

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写真トラックに積み込まれる消石灰。口蹄疫対応で工場ではフル生産状態が続いている=大分県津久見市の丸京石灰、奥写す

 宮崎県で猛威をふるう家畜の伝染病、口蹄疫(こうていえき)対策として、畜産農家の畜舎周辺や殺処分した家畜の埋却地などにまく消毒用消石灰のメーカーが、需要の急増を受け生産に追われている。残業や休日返上で増産しているが、相次ぐ注文に追いついていない。

 「非常事態」を宣言した宮崎県の隣の大分県には、津久見市に国内屈指の規模の石灰石鉱山がある。同市徳浦の丸京石灰には4月下旬から注文が殺到、同月末までに20キロ入り約1万袋の在庫がなくなった。通常は1日10トンほどの生産だが、いまは連日30〜40トンのフル稼働状態。主に宮崎や鹿児島の両県に出荷している。漆喰(しっくい)も手がけるが、約20人の従業員のほとんどが消石灰生産に追われ、交代勤務に切り替えても注文に追いつけない状態という。

 鳥越宣宏・事業統括部長は「宮崎で2007年に鳥インフルエンザが発生した時以上の状態で、漆喰の注文を半分ほど断っている。従業員に残業してもらい、何とか乗り切ろうとしている」と話した。

 石灰製造国内最大手の宇部マテリアルズ(本社・山口県宇部市)でも、4月下旬から宮崎、鹿児島、熊本、大分各県から注文が殺到。山口県美祢市にある石灰製造工場では、5月の連休や土曜も従業員が出勤し対応しているという。

 アルカリの消石灰にはウイルスを殺す作用がある。日本石灰協会(東京)は4月、全国の82社に、消石灰の供給と円滑な流通への協力を求める文書を流している。事務局は「畜産農家の方に消石灰の入手面で心配をかけることがないよう、一丸となって供給責任を果たしたい」としている。(奥正光)

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