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孤族の国

近所に親しい人、いない 中高年男性4割 女性より孤独

2011年1月18日11時28分

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 中高年の男性の4割は親しい近所の人がいない。東京都八王子市のシンクタンク「八王子市都市政策研究所」が市内の3千人を対象にアンケートし、そんな結果が出た。

 市内の50〜84歳の男女3千人を無作為に抽出し、昨年8、9月に実施し、2080人が回答(有効回答率70%)。「中高年世代の生活実態と生活意識に関する調査」と題し、人とのつながり、生きがいなど生活の実態を尋ねた。

 「親しくしている家族・親類、近隣、友人の人数」については、「家族・親類」3.88人、「友人」3.13人、「近所の人」2.46人だった。男性は女性と比べ、親しい人が少ない傾向にあり、男性の44.6%が親しく付き合っている近所の人が「いない」と答えた。

 健康状態については77.5%が「とても健康」か「まあ健康」と回答。外出の頻度は「ほぼ毎日外出している」が65〜74歳で約5割、75〜84歳では4割弱いたが、「週1回以下」という人も、75〜84歳では1割以上いた。

 「積極的に参加したい活動」は「趣味や習い事などのサークル活動」が51%で最多。「ボランティア、非営利活動」が16%で続いたが「どれも参加したくない」という回答も26%あった。

 働く意欲は「高齢期(65歳以上)に働きたい」という人は約6割。70〜74歳でも47%が「働きたい」と答えた。経済的なゆとりは35.5%が「あまりゆとりがない」、19.5%が「ゆとりはない」と答えた。

 幸福感を尋ねた質問では、「現在幸せだと思う」と答えた人が75歳以上で5割を超えたが、50〜54歳では32.3%と、世代間で差があった。「寂しいと感じることがあるか」との質問では「ある」が8.8%、「ときどき」が38.5%。生きがいは「子や孫の成長」「友人との付き合い」「本や新聞」などが多数で、「メールやインターネット」も47.8%あった。

 同研究所の原島一所長は「高齢者の就労意識が高いことなどがわかった。行政やNPOだけでなく、市民にも今回の結果を生かしてほしい」としている。結果を掲載した報告書は市役所や図書館で閲覧でき、市のホームページにも掲載される予定。(波戸健一)

  

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  単身世帯の急増と同時に、日本は超高齢化と多死の時代を迎えます。「孤族」の迷宮から抜け出す道を、読者の皆さんと一緒に考えていきたいと思います。
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