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孤族の国

警察が死亡状況調べるケース急増 孤独死の増加が要因

2011年2月3日15時1分

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 犯罪性がない死亡と即断できず、警察が現場に出向いて周辺の状況などを調べた遺体の数が、2010年は前年比6.3%増の17万1025体と過去最多だったことが3日、警察庁のまとめで分かった。医師や家族らにみとられずに亡くなる孤独死などが増えたためとみられる。

 同庁によると、警察が犯罪による死かどうか見極めるために調べた遺体は、91年からほぼ毎年増え続け、この間に約2.3倍になった。一方、厚生労働省の統計によると、死者全体は昨年は119万4千人で、91年に比べ約4割増にとどまっている。捜査関係者は「ここ数年は孤独死が増え、長期間経過したものも珍しくない。事件性があるかどうかはすぐには分からないケースが増えた」と話す。

 また、警察が調べた遺体のうち、犯罪の疑いがあるとされる「変死体」として扱われた遺体も4年連続で増え、昨年は1万8383体(前年比17%増)で過去最多だった。

 遺体の捜査が専門のベテラン警察官である検視官(警部、警視級)が現場に出向いて調べる「臨場率」は27.8%で、これも前年比7.5ポイント増。昨年は検視官を前年より25人増の221人としたことが比率の向上につながった。

 司法解剖と行政解剖が実施された遺体は計1万9083体で、警察が現場で調べた遺体数に占める割合は11.2%。警察庁は解剖医を増やすため、大学の医学部などを管轄する他省庁との協議を今後進めたいとしている。

  

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  単身世帯の急増と同時に、日本は超高齢化と多死の時代を迎えます。「孤族」の迷宮から抜け出す道を、読者の皆さんと一緒に考えていきたいと思います。
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