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カダフィ大佐の住居地区、市民の公園に 解体作業始まる

2011年10月19日9時57分

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写真拡大うなりをあげて外塀を壊すパワーショベル=17日、トリポリ、北川学撮影

 リビアのカダフィ大佐の住居があった首都トリポリ南部バーブ・アジジヤ地区の解体作業が始まった。独裁政権の中枢だった場所は、市民の公園として生まれ変わる予定だ。

 作業は16日に始まった。緑色に塗られた高さ約5メートルの外塀に、パワーショベルがアームの先端を何度もたたきつける。厚さ約30センチの塀が土ぼこりを上げて崩れると、通りがかった車がクラクションを一斉に鳴らして歓迎した。

 外塀を壊した後、敷地内に点在する約20棟の建物を順次取り壊す予定。「10日もあれば、すべてがれきの山になるだろう」と作業責任者は話した。

 バーブ・アジジヤ地区の広さは約5平方キロで、カダフィ一族の住居や軍事施設があった。警備は厳しく、市民は近づくことすら恐れていた。近所に住む会社員アデル・アルグヤニさん(47)は「塀の前で立ち止まるだけで拘束された。こんな独裁の象徴、もう見たくもない」と吐き捨てた。

 敷地内の建物の多くは戦闘による火災で焼け、内部はすすで真っ黒だった。略奪もあったらしく、扉のない空の金庫が地面に転がっていた。(トリポリ=北川学)

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