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「リビアは自由になる」 シルト制圧を各国歓迎

2011年10月20日23時28分

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 リビアの「国民評議会」が20日、リビア全土を事実上解放したことで、関係国にはカダフィ後の新たな国づくりが加速することへの期待感が広がっている。

 オバマ米政権は、クリントン国務長官が18日に首都トリポリを訪問し、国民評議会幹部との会談で支援を約束した。米国は、復興に向けて、教育や医療などの援助に力を注ぐ意向だが、「致命的な厄介者」(米政府高官)だったカダフィ氏と支持勢力の抵抗は最大の懸念だった。この問題に決着がつき、反カダフィ派による過度な武力行使や、それに伴う治安悪化への懸念も解消されることになる。

 米メディアによると、北大西洋条約機構(NATO)はカダフィ氏の死亡を受け、リビアでの軍事作戦の終結に向けた協議に入る見通しだ。今年3月以来の米国の軍事行動には、「リビアには米国に不可欠な国益はない」などと批判的な世論が強い。オバマ政権は、イラクやアフガニスタンに次ぐ三つめの軍事行動の出口を急ぐことになる。

 AFP通信やロイター通信によると、空爆で主導的役割を果たしたフランスのジュペ外相は、ニューデリーで「歴史的出来事であり、新しい時代、民主主義、自由、国家再建の始まりだ」と歓迎。「リビアに自由をもたらす手助けをしたことを誇りに思う」と仏軍の功績を強調した。

 キャメロン英首相は20日、首相官邸前で「今日はカダフィの犠牲になった全ての人々に思いをはせる日だ。リビアの人々が、自らの手で民主的な将来を構築する可能性が広がった」と述べた。ロシアのメドベージェフ大統領は「リビアは近代的な政治体制の国にならなければならない」と表明。欧州連合(EU)のファンロンパイ首脳会議常任議長(EU大統領)は、バローゾ欧州委員長との共同声明で「圧制時代の終わり」とした。

 旧宗主国イタリアのベルルスコーニ首相はリビアが大量破壊兵器を放棄した後、カダフィ政権との関係を深めた。首相は「こうして世界の栄光は過ぎ去っていく」とラテン語の言葉を引用し、「戦争は終わった」と付け加えた。また、フラティニ外相は「リビアはようやく自由になる。リビア政府によって民主的な選挙が実施されるのを、我々も待っている」と記者団に語った。

 一方、アサド大統領の退陣を求めるデモを続けているシリア反体制派がフェイスブックに出した声明では、北部タルリファートなどシリアの複数の地域で20日、市民らが「アサドよ、カダフィの次はお前の番だ」と叫んでデモをした。

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