現在位置:
  1. asahi.com
  2. ニュース
  3. 特集
  4. 中東政変
  5. 記事

穴に隠れ「撃つな」絶叫 カダフィ氏の最期

2011年10月21日10時12分

印刷

ソーシャルブックマーク このエントリをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 このエントリをdel.icio.usに登録 このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをBuzzurlに登録

写真拡大20日、反カダフィ派の兵士に囲まれるカダフィ氏とされる人物の映像。リビアのテレビが放映した=AP。この時点で、カダフィ氏は負傷していたが、生存していたとされる

写真拡大リビア中部シルトで20日、カダフィ氏が拘束された際に隠れていたとされるコンクリートの穴を指し示す国民評議会の兵士=ロイター

図拡大カダフィ氏が攻撃を受けた場所

 リビアの反カダフィ派組織・国民評議会のジブリル暫定首相は20日、首都トリポリで記者会見し、カダフィ氏(69)が出身地の中部シルトで死亡したと正式に発表した。ジブリル氏は「この歴史的な瞬間をリビアの人々に捧げる。この国にもう脅威はない」と述べた。

 ジブリル氏は記者会見後、カダフィ氏死亡の経緯について、「戦闘中、頭に被弾した」と記者団に説明した。

 ジブリル氏によると、カダフィ氏はシルト近郊にあるコンクリートの穴に隠れていた。反カダフィ派が身柄を確保した時は無事だったが、トラックで護送しようとした際、カダフィ氏支持者との間で交戦が始まったという。被弾した銃弾はどちらが撃ったのか「分からない」としたが、反カダフィ派による意図的な殺害ではないとした。

 中東の衛星テレビ局アルジャジーラなどは、カダフィ氏はシルトで反カダフィ派に見つかった際、両足などにけがをしており、まもなく死亡したと伝えた。

 シルト攻略に参加した兵士の一人はアルジャジーラに「カダフィは穴に隠れていた。両足と頭にけがをしており、反カダフィ派の兵士と言葉を交わした後で死んだ。黄金色の銃2丁と自動小銃を持ち、ターバンを巻いていた」と語った。

 カダフィ氏を捕らえたという反カダフィ派兵士は英BBCに「カダフィは『撃つな』と叫んだ」と話した。

 ロイター通信によると、複数の反カダフィ派兵士が「カダフィが撃たれて死ぬのを見た」と語ったが、その場で殺害されたのか、運ばれる途中で死亡したのかは、はっきりしていない。

 カダフィ氏は、シルトから北西に約300キロのミスラタまで車で運ばれたとされる。インターネット上にはカダフィ氏とみられる男性が足蹴にされる動画が流れている。携帯電話で撮影された血まみれの写真も流出した。長髪で、顔や首の血が服にこびりついている。入手したアルジャジーラは「写真の信頼性は確認できない」と報じた。

 一方、評議会幹部がロイター通信などに語った情報によると、カダフィ氏の四男ムタシム氏もシルトでの戦闘中に死亡した。AP通信などによると、後継者と目されていた次男セイフルイスラム氏もシルトで拘束されたというが、殺害されたとの情報もある。(トリポリ=北川学)

PR情報
検索フォーム


朝日新聞購読のご案内
新聞購読のご案内事業・サービス紹介