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チュニジアで議会選 自由で公正な選挙、事実上初めて

2011年10月23日22時14分

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 市民デモでベンアリ政権が1月に崩壊したチュニジアで23日、制憲議会選挙(定数217)の投票が行われた。新しい憲法を定め、正式な新政府発足を準備する議会を選ぶ選挙で、結果はチュニジアだけでなく「アラブの春」全体の行方にも影響しそうだ。

 投票は即日開票され、数日中に大勢が判明する見通しだ。チュニジアで自由で公正な選挙が行われるのは、事実上初めて。このため、チュニス市内などの投票所では、午前8時の投票開始前から有権者の列ができた。

 昨年12月に警察に抗議の焼身自殺をし、政権打倒のきっかけとなった故ムハンマド・ブアジジさんの母マヌビアさんはロイター通信に「選挙で選ばれる人たちは、貧しい人のことを考えながら政治にあたってほしい」と語った。

 制憲議会選は比例代表制で、33選挙区に計1521の候補者リストが登録され、リストに記載された候補者は全体で1万人を超えた。90を超えるリストが登録された選挙区もある。

 焦点は、穏健派イスラム政党ナハダがどこまで得票を伸ばすかだ。事前の世論調査で政党支持率1位となった同党のガンヌーシ党首は、チュニスの投票所で報道陣に「歴史的な日だ。『アラブの春』が今日、生まれる」と述べた。

 ベンアリ政権下で弾圧されたナハダは、11月に予定されるエジプト総選挙での躍進が予想されるエジプトの穏健派イスラム組織ムスリム同胞団と友好関係にある。草の根の組織を持ち優勢に選挙戦を進めてきたが、政治と宗教の分離を求める左派・リベラル派の間では、シャリーア(イスラム法)の扱いや女性の地位などを巡り復古的な動きをするのではないかとの警戒感が広がっている。(カイロ=貫洞欣寛)

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