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カイロ軍政批判デモ、死者20人超す 治安部隊と衝突

2011年11月21日22時32分

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写真拡大20日、カイロ中心部で抗議デモに参加した人たち=AP

 エジプト保健省は21日、首都カイロ中心部のタハリール広場などで続く軍部批判のデモ隊と治安部隊との衝突による死者が22人になったと発表した。AP通信は遺体安置所の話として24人が死亡したとしている。負傷者は1千人を超えた模様だ。治安部隊の動きしだいで衝突が激化しかねない緊迫した情勢だ。

 一連の衝突は、ムバラク政権の崩壊後に全権を握ったエジプト軍最高評議会が、新憲法に軍の権益を維持する原則を導入しようとしたことに対する18日の抗議デモが発端。治安部隊が排除に動き、抵抗するデモ隊は21日もタハリール広場に残っている。

 エジプトでは「軍最高評議会がデモのきっかけをつくり、対応も誤った」との抗議が広がっている。国営中東通信によると、ガジ文化相は20日、軍部に抗議するとして辞表を提出。次期大統領選に立候補を予定している元国際原子力機関(IAEA)事務局長のエルバラダイ氏ら複数の勢力が、事態打開のための「救国内閣」の組閣や政府と各勢力の対話、一刻も早い民政移管を求める声明を相次いで出した。

 エジプトでは28日から総選挙が予定されている。一部の政党が延期を求めているのに対し、軍評議会と、第1党になると目されるムスリム同胞団は予定通りの選挙を求めている。

 だが、エジプトの選挙戦は候補者間の衝突に発展することが多く、今月中旬には南部で有力部族間の争いに巻き込まれたカナダ人男性が撃たれて死亡した。軍評議会の治安維持能力や円滑な選挙は疑問視されている。(カイロ=貫洞欣寛)

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