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副大臣人事、官邸主導 菅改造内閣が本格始動

2010年9月21日23時28分

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 菅改造内閣は21日、副大臣・政務官を正式に決めて、本格的に始動した。ねじれ国会への対応と挙党態勢の構築を重視し、人事を閣僚に委ねず、官邸主導で決めたのが特徴だ。菅政権の政治主導のスタイルは、政務三役が省庁ごとに官僚を掌握する「各省分権」から、官邸に権力が集まる「中央集権」へと姿を変えることになる。

 「この1年間、あまりにも政務三役だけでやろうとしすぎた。官僚をいい意味で使いこなす本当の政治主導の段階に入ってきている」。菅直人首相は21日、新しい政務官を前に力説した。

 鳩山前内閣では、副大臣、政務官を選ぶ際、閣僚の要望をある程度反映させていた。政務三役が閣僚を中心にまとまる利点がある一方で、政務三役が官僚に取り込まれて省益を主張するようになる弊害も指摘されていた。

 今回の人事は一変。首相、仙谷由人官房長官、岡田克也幹事長らが中心になって候補者のリストを作った。閣僚を集めた20日の勉強会冒頭に仙谷氏がリストを示し、その場で閣僚から内定者に連絡させた。

 背景には、「国会重視」と「挙党態勢」という首相の2大方針があった。

 首相は今回、副大臣22人のうち19人、政務官26人のうち24人を入れ替えた。政務三役の経験を積んだ議員を国会委員会の理事などに異動させて「ねじれ国会」で野党との政策調整の正面に立たせる考えだ。人事の新陳代謝を促す狙いもある。仙谷氏は21日の記者会見で「自らを政治家として鍛えあげていく機会があった方がいい」と説明した。

 仙谷氏は21日の会見で「小沢、非小沢は意識していない」と説明したが、「挙党態勢」を演出するためにも、小沢一郎元代表直系の議員の副大臣・政務官への起用は不可欠だった。閣僚には小沢氏直系議員がいないため、官邸主導で小沢氏系の議員を各省庁に送り込む必要があった。

 そんな人事を、小沢氏側は容認する姿勢だ。側近議員は「小沢さんから『政府に入ってグループのためにも頑張れ』と言われた」と明かす。総務副大臣に起用された直系グループ「一新会」会長の鈴木克昌衆院議員は人事について「問題ない」と話した。

 ただ、「代表選では忸怩(じくじ)たる思いをした」として、官邸からの政務官打診を固辞した小沢氏の側近議員もいる。小沢グループ内からは「政府内に取り込んで、動きにくくしようとしている」(若手)という警戒感も残る。

 首相は同日夜、首相官邸で記者団に「適材適所、全員野球。常日ごろ私が言っていることを実現するために選んだ内閣だ」と説明した。(内田晃)

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