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李大統領「慰安婦問題、優先的に解決を」 日韓首脳会談

2011年12月18日21時46分

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写真拡大会談前に握手をする野田佳彦首相(右)と韓国の李明博大統領=18日午前9時11分、京都市上京区の京都迎賓館、代表撮影

 野田佳彦首相は18日、京都迎賓館(京都市)で韓国の李明博(イ・ミョンバク)大統領と約1時間会談した。李大統領は元日本軍従軍慰安婦問題について「両国の障害になっている慰安婦問題を優先的に解決する真の勇気を持たなければならない」と述べ、問題解決を強く求めた。首相は「法的に決着済みだ」と日本政府の立場を伝えた。

 李大統領の就任以来、首脳会談で慰安婦問題が取り上げられたのは初めて。大統領の要求で、元慰安婦への対応をめぐる問題が再燃するのは避けられない見通しだ。

 首脳会談では大統領が慰安婦問題を切り出し、「首相が直接、解決の先頭に立つことを願う。実務的な発想よりも、大きな次元の政治的決断を期待する」と語った。韓国大統領府によると、会談で李大統領は「終始一貫、慰安婦問題だけを語った」という。

 これに対し、野田首相は「我が国の法的立場は決まっている」と反論。1965年の国交正常化時に交わした請求権協定で解決済みとの立場を伝えた。同時に「これからも人道的な見地から知恵を絞っていきたい」と述べた。

 今月14日にソウルの日本大使館前に建てられた元慰安婦の記念像について、首相は「誠に残念だ。早急な撤去を」と要請。韓国側の説明によると、大統領は「日本が少し関心を寄せていれば起きなかった問題だ。誠意ある措置がなければ(元慰安婦の)おばあさんたちが亡くなるたびに第2、第3の碑(像)が建てられるだろう」と語った。

 首相は韓国が領有権を主張する竹島(韓国名・独島)を念頭に「経済や安全保障を含めた全体に悪影響を及ぼさないよう大局的な見地からともに努力することが大事だ」と述べた。首脳会談に先立って玄葉光一郎外相は17日、韓国政府高官に「竹島は日本固有の領土だ」と伝えたという。

 首相は日韓の経済連携協定(EPA)交渉再開について「議論の加速化を」と呼びかけたが、大統領は具体的には応じなかった。また、北朝鮮の核開発問題で首相は「日米韓の緊密な連携がきわめて大事だ」と指摘。日本人拉致問題の解決にも協力を求めた。

 18日の会談は首脳が交互に訪問する「シャトル外交」の位置づけ。国際会議や日中韓サミットを除く李大統領の来日は約2年半ぶりで、民主党政権下では初めて。野田首相は会談後、「首脳会談は3回目。個人的な信頼関係が深まった。大局観に立った未来志向の意見交換ができた」と成果を強調した。(箱田哲也、松村愛)

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