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GKB47に「違和感」 首相、自殺対策で見直し表明

2012年2月6日20時48分

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写真拡大参院予算委で質問する民主党の松浦大悟氏(右)。同氏は内閣府自殺対策推進室のキャッチフレーズ「GKB47」に対する不快感を示し、変更を求めた=6日午後、仙波理撮影

 野田政権による3月の自殺対策強化月間のキャッチフレーズ「GKB47」が、変更を迫られている。アイドルグループ名をもじったが、自殺対策に取り組む民間団体から批判が噴出。野田佳彦首相は6日の参院予算委員会で、「見た瞬間、違和感を感じた」と述べ、見直す考えを示した。

 GKBは「ゲートキーパー(門番)・ベーシック」の頭文字で、自殺予防に取り組む「門番」を47都道府県で増やす意味。案を示された政権の会議で異論も出たが、担当の内閣府が「若い世代の関心を高めたい」と押し切った。名前をとった「AKB48」のキャンペーン起用も検討している。

 ところが、自殺対策に取り組む全国72の民間団体は6日、「自殺問題をバカにしている」「GKBは若者の間でゴキブリを意味する」などとする抗議声明を発表。民主党の松浦大悟氏が参院予算委でキャッチフレーズの撤回を求めた。

 担当の岡田克也副総理は「様々な意見があるからといって直ちに撤回は考えていない」と拒否。内閣府の村木厚子政策統括官が「ゲートキーパーという言葉は自殺対策で大変大切にされてきたが、なかなか認知されない」と説明した。

 ただ、岡田氏が「松浦さんは与党だ。(国会質問)以前に意見を政府に言う機会はなかったのか。もう動き出している話だ」と述べると、与野党のヤジで一時騒然としたため、石井一委員長が「松浦氏の主張は胸に迫る。再検討を」と異例の注文をつけた。

 松浦氏はさらに、国会でがんを告白し、自殺対策基本法の成立に尽くした故・山本孝史元参院議員の夫人による「夫が命を捧げた自殺対策基本法の理念を踏みにじる。政府に猛省、撤回をお願いします」というメッセージを読み上げた。

 これには、交通遺児支援で山本氏と活動をともにした藤村修官房長官が「自殺という大変重い事態について、キャッチフレーズ的なものに非常に違和感を感じた」と答弁。続いて首相が「『過ちを改むるにはばかることなかれ』だ。どういう形で対応できるか研究したい」と見直すことを表明し、収拾を図ろうとした。

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