野田政権は、2014年4月に消費税を8%に上げるときの3%分(8兆円)の使い道を固めた。1.1%分(2.9兆円)を年金の国庫負担に使うほか、1.4%分(3.6兆円)は社会保障の財源不足の埋め合わせに、0.5%分(1.4兆円)は子育てなどの充実策にあてる。
これまで政府は、消費税を10%に上げる15年10月時点の5%分の使い道については示していたが、引き上げ途中の14年4月時点の内訳は明らかになっていなかった。
15年10月時点では、年金の国庫負担や借金の埋め合わせなど社会保障の「安定化」に4%、子育てなどの「充実」に1%を使うことになっている。8%への引き上げ時には、このうち年金の国庫負担に優先的に配分する。年金財源は、12年度予算案では、将来の消費増税から前借りする形で発行する「交付国債」での工面を余儀なくされた。13年度も同様の対応をとる方針で、まず、この財源を消費増税でまかなうのが急務と判断した。
残りのお金の使い道については、15年時点とほぼ同じ比率で、社会保障の充実と借金の埋め合わせなどに配分する。
ただ、増税分のうち地方自治体に渡される税収(地方消費税など)を何に使うかは地方の自主性に任されており、詳細の制度設計はこれからの議論となる。(伊藤裕香子)