野田佳彦首相は10日、環太平洋経済連携協定(TPP)について「(次期衆院選の)マニフェストに書くことになると思う」と語り、民主党の政権公約で推進の方向を示す考えを明らかにした。ただ、TPPへの参加表明時期については「特定の時期に、特定の表明をする方針は固めていない」と述べるにとどめた。
視察先の福岡市内で記者団に語った。
首相はTPPへの交渉参加の意向を固めているが、「政府・与党の考えは、TPPも日中韓FTA(自由貿易協定)、RCEP(東アジア地域包括的経済連携)も同時に追求する姿勢だ」と従来の主張を繰り返した。そのうえで「(TPPが総選挙の)対立軸になるかどうかは分からない。我々の考えを示す必要はある」と語った。TPPには党内で反対論が根強いことから、首相は参加表明の時期を慎重に探る考えだ。
また、年内の衆院解散の時期については「特定の時期は明示しない」と明言を避けた。
首相は同日午後に、福岡市内で開かれる民主党政権の総括・反省のための「政策進捗(しんちょく)報告会」に参加。一般人も参加できる対話集会で、この日は福岡のほか、大阪でも開催し、18日までに全国11カ所で開く。