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夏苦戦の動物園、知恵絞り集客作戦 噴霧機・夜間開園…

2010年8月20日10時0分

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写真通路に設けられたドライミスト装置=東京都台東区の都立上野動物園

写真夜間開園で泳ぐ姿を見せるホッキョクグマ=よこはま動物園ズーラシア、同園提供

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 暑さが厳しい夏にも足を運んでもらおうと、各地の動物園が「暑さ対策」に知恵を絞っている。霧による冷却装置を設けたり、照り返しを和らげる特殊舗装を導入したりと「快適さアップ」に懸命だ。

 「涼しい!」。東京都立上野動物園(台東区)では、通路の上に設置された噴霧機から霧が噴き出し、親子が歓声を上げる。7月に約800万円をかけて園内3カ所に設置したドライミスト装置だ。

 気温28度以上などの条件を満たすと自動で稼働し、打ち水効果でひんやりした感触を楽しめる。茨城県から娘と来た女性(39)は「気持ちいい。もっと付けてほしい」。

 日本一の入場者数を誇る同園も、毎年夏場は思わしくない。昨年8月は約23万人と、月平均より2万人以上少なかった。

 暑さ対策に乗り出した今年は、夜間開園日も大幅に増やした。涼しくなる夜に動物観察を楽しんでもらおうと、いつもより2〜3時間閉園を遅らせる。昨年まではお盆期間だけだったが、今年は7月下旬〜8月末の金曜と土曜も加えた。田畑直樹副園長は「動物園は暑さをしのぐ場所が少ない。快適性を高めないと」。

 よこはま動物園ズーラシア(横浜市旭区)も夏休みの週末に夜間開園を続けている。担当者は「夜の動物の活発な生態を涼しい中で見られるのは一石二鳥です」。

 東山動植物園(名古屋市)は、7月に日差しの照り返しを抑える対策をとった。「炎天下を歩くのは幼児やお年寄りにはつらい」と熱を吸収しにくい遮熱材を通路の一部(約100平方メートル)に舗装した。「効果が高ければ本格導入を考えたい」。同様のものは千葉市動物公園も3年前に導入しており、担当者は「経営に余裕はないが、できることはやりたい」と言う。

 日本動物園水族館協会によると、夏場は観光地などにある一部の動物園は入場者が増えるものの、都市部の公立施設では減少が目立つ。北村健一専務理事は「暑い時期に動物園に行く人は減るのだろうが、今はどこも工夫している。ぜひ出かけてほしい」と呼びかける。(渡辺志帆)

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