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野菜が高い… 猛暑響き品薄、スーパー・外食産業直撃

2010年10月14日7時30分

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 今夏の猛暑と少雨で野菜が品薄となり、宅配サービスや外食産業が直撃を受けている。スーパーでは価格が高いと売れないので、小分けにしたカット野菜や、天候による値段の変動が小さい冷凍野菜を充実させて、何とか売り上げを伸ばそうとしている。農林水産省の「野菜出荷安定対策本部」は、農家への出荷前倒し要請などを検討している。

 多くの野菜は、夏場に収穫する産地から秋冬の産地へと、移り変わる時期にあたる。例えばレタスはこの時期、高冷地の長野県から平地の茨城県へ移る。だが、長野からの出荷は例年より早く終わりそうなのに、例年なら最盛期のはずの茨城からは、猛暑で生育が遅れているため出荷量は少ないままで、極度の品薄状態になっている。

 農水省の小売価格調査によると、9月27日〜10月1日時点で、トマトやネギは平年比で4割以上、ナスで約3割、レタスやバレイショで約2割の高値。トマトやネギは前週比でも上昇している。東京都中央卸売市場の卸値は、トマトやネギを含む主要14品目の平均で、9日現在平年比で4割弱高い。なかでもレタスとピーマンは2倍強となっており、小売価格を今後も押し上げる可能性がある。

 野菜の品薄は宅配サービスを直撃している。首都圏のある生協は7日、チンゲンサイやトマト、ブドウなどの野菜と果物15品目の取り扱いの一時中止を、一部の組合員に伝えた。広報担当者は「産地にこだわった商品を提供しているので、代替品を簡単に市場で調達するわけにいかない」と話す。

 外食への影響も大きい。モスバーガーのモスフードサービスはトマトやレタスを協力農家だけから調達してきたが、品薄のため、トマトは9月から、レタスは今月上旬から、市場でも調達し始めた。レタスの市場調達は3年ぶり。仕入れ価格の上昇が見込まれるが、商品の値上げは予定していないという。

 すかいらーくグループのファミリーレストラン「ジョナサン」はサニーレタスが足りなくなり、一部の店で代替品として通常のレタスに切り替えた。そのレタスも品薄気味で、「もしもの時は輸入してでも確保し、サラダを提供する」としている。

 大手スーパーのダイエーは、サラダ用、鍋用と、料理別に野菜を小分けにした商品の売り場面積を広げた。仕入れ価格の変動の影響を受けにくい冷凍野菜にも力を入れている。桑原道夫社長は「1人住まいの多い首都圏の店舗で売れ行きを伸ばしている」。マルエツの高橋恵三社長も「お客様にとっての上限価格はある。より小分けを意識していく」と話す。

 食品スーパー大手ライフコーポレーションは、曲がったキュウリや不ぞろいのトマトなど「規格外」の販売に力を入れる。「価格を抑えることで消費者も受け入れてくれるようになった」という。

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