現在位置:
  1. asahi.com
  2. ニュース
  3. 特集
  4. 猛暑列島
  5. 記事

1等米、過去12年で最低の64.4% 猛暑で打撃

2010年10月20日23時26分

印刷

ソーシャルブックマーク このエントリをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 このエントリをdel.icio.usに登録 このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをBuzzurlに登録

 この夏の猛暑によるコメの品質低下が深刻だ。農林水産省が20日発表した9月末時点の全国(東京都を除く)の新米の検査結果によると、最も品質がよいとされる「1等米」の比率は全国で64.4%で、前年同時期の83.0%を18.6ポイント下回った。比較可能な1999年以降でもこれまで最低だった2002年の65.8%を下回り、過去12年間で最低となった。

 なかでも新潟県は19.7%で、昨年同期の90.7%を71.0ポイントも下回り、全国の道府県で最大の落ち込み。新潟県と北陸3県を管内とする北陸農政局全体では44.7ポイント減。東海局管内は30.7ポイント減、近畿が24.4ポイント減、東北が19.4ポイント減だった。北海道は3.7ポイント減にとどまった。

 農水省によると、格付けが2等以下に落ち込んだ理由で最多だったのが米粒の一部が白濁する現象。昼夜の温度差が少なく、でんぷん質が粒に行き届かなかったという。地域差の背景には地形や降水量の違いがあるとみられ、農水省などで分析を急いでいる。

 9月末までに検査が終わったのは10月末に出る最終量の4割程度。比率は今後変わる可能性もある。現在の等級分けが始まった79年以降、各年の最終値で1等米の比率が最低だったのは79年と81年の62%。

 農水省によると、農家から農協(JA)への出荷時の受取額は、2等米は1等米より全国平均で60キロ当たり約600円少ない。1等米の割合低下は米作農家の収入減に直結するとみられ、生産現場からさらなる対策を求める声が強まりそうだ。(大谷聡)

PR情報
検索フォーム


朝日新聞購読のご案内
新聞購読のご案内事業・サービス紹介