現在位置:
  1. asahi.com
  2. ニュース
  3. 特集
  4. 連載・ネットはいま
  5. 記事

〈ネットはいま〉第1部―6 自分の「最適化」

2008年11月11日15時22分

印刷

ソーシャルブックマーク このエントリをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 このエントリをdel.icio.usに登録 このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをBuzzurlに登録

写真「カメラ」「フィルム」からの撤退後、検索の手がかりは「プラネタリウム」に=コニカミノルタHD提供

 「プラネタリウム」をネットで検索する。1秒足らずで結果として出てくるのは、ヤフーで約1300万件、グーグルは約400万件。10日現在、いずれもその2番目に表示されるのが、コニカミノルタが運営するプラネタリウム「満天」のサイトだ。

 「カメラ」「フィルム」。かつての同社のイメージなら、こんな言葉が思い浮かぶ。03年にコニカとミノルタが経営を統合。大半の人が、これらの言葉を検索し、同社のサイトを訪れた。だが06年1月、統合前の両社の象徴だったカメラ・フィルム事業からの撤退を発表する。

 「カメラ」や「フィルム」をさがしてサイトを訪れていた潜在顧客は、同社の大きな資産。それを失わないためには、新しいイメージ、新しい検索語が必要だった。

 「検索で上位に表示されて、初めてビジネスのスタートライン」と広報・ブランド推進部の平岡雅子さん(30)。その答えが「プラネタリウム」と「検索エンジン最適化」だった。

 現在の主力商品は複合コピー機。プラネタリウムのビジネスとしての割合はごくわずかだ。だが法人向け事業が多い同社が、一般の消費者に知ってもらえる、欠かせない事業だという。

 「プラネタリウム」という言葉で検索結果上位を目指す。ページの作り方。表現の選び方。ネット検索の仕組みに合わせてサイトを改善(最適化)する。SEOとも呼ばれる手法だ。

 06年9月にグーグルで15位、ヤフーで7位だった「満天」のサイトは、改善の結果、同年末ごろから順位を上げた。同社は「複合機」など約40の検索語でも、SEOに取り組む。助言を求めたSEO大手アウンコンサルティングの野上暁さん(28)は言う。「検索で表示されなければ、ネットでは存在すら認識してもらえません」

 「自分の名前を検索したことはありますか」。「SBI Robo」の渡部薫社長(37)は初対面の人に尋ねることがある。同社のビジネス交流サイト「SBIビジネス」は、ネット上に実名で自己紹介を公開し、人脈を広げるサービスだ。ページはあらかじめ検索用に「最適化」されている。同社が100プロフィルを選んで調べたところ、ヤフーで7割、グーグルで4割強が、名前の検索で1位に表示されたという。

 結婚するとき、商談を進めるとき、社員を採用するとき。まずは相手の名前を検索してみる。渡部さんは、そんな時代が来ると考えている。「そのとき、検索結果の上位が悪い評判で埋め尽くされたらどうなると思いますか。いずれ、正しい情報を自ら発信するために『自分の最適化』が必要になります」(木村和規)

PR情報
検索フォーム
キーワード:


朝日新聞購読のご案内