【後藤洋平】歌手の元(はじめ)ちとせが8月2日、広島市で開かれる「ワールド・ピース・コンサートひろしま2013」に出演する。平和への祈りを込めて、広島の原爆で亡くなった7歳の女の子を主人公にした曲「死んだ女の子」を歌う。
コンサートは、6日の原爆の日を前に平和を考えるプロジェクトの一環。県や市などでつくる実行委員会が主催し、7月末から開かれている。元の出番は2日の「メモリアルリーディングコンサート」だ。
「あのときも七つ いまでも七つ 死んだ子はけっして大きくならないの」
この歌は、原爆で亡くなった7歳の少女の歌。トルコの詩人、故ナジム・ヒクメットが平和記念公園を訪れた際に作った即興詩がもとになっており、1960〜70年代にうたごえ喫茶などで歌われた。
元は、02年に広島平和記念資料館を訪れたことがきっかけで、05年に坂本龍一のプロデュースで歌った。同年8月には原爆ドーム前でも披露。今回、坂本のピアノ演奏で歌う予定だ。
元は「広島のみなさんが教えてくれた大切なコトを心をこめて届けたい。歌を通して少しでも、あらためて考えるきっかけになることができれば、と思います」とコメントを寄せた。
リーディングコンサートには、由紀さおりらも出演、吉永小百合が詩を朗読する。ホームページ(http://www.peace-arch-hiroshima.net/)。
核といのちを考える 記事一覧
※ご使用のブラウザや回線など、利用環境により再生できない場合があります。
※回線状況により、映像が少し遅延する場合があります。