【伊藤あかり】県は31日、南海トラフ巨大地震による市町村別の独自の被害想定を発表した。最悪の場合、死者数は全24市町村で3万1300人。徳島市が1万400人と最も多く、県南3町ではそれぞれ、全町民の2〜3割に上る。建物の全壊は11万6400棟。県は「今後、県内自治体の地震対策の基礎データとなる」としている。
南海トラフ地震の被害想定■県南3町、人口の2〜3割
市町村別の死者数が1万人を超えるのは徳島市のみ。次いで、小松島市の5千人、阿南市の4600人と続く。県南の美波、海陽、牟岐の3町は人口の2〜3割が死亡すると想定され、そのうち、95%以上が津波によるものとされる。
死者数が全町民の30・9%と想定される美波町の町消防防災課の担当者は「県内で津波高が最も高く、津波到達時間も短いとされる美波町ではこの被害は想定内。これまでの取り組みに対して過剰だという意見も一部ではあったが、私たちの考え方が正解だったと裏付けされた」と話す。
県は今回、すぐに避難すれば津波による死者数は、少なくとも全体の53%減少するとした試算を発表した。だが、県南部総合県民局が昨年8月、美波町阿部地区の1751世帯に実施したアンケートでは、33・9%が過去1年間の地震防災訓練に未参加と回答。18・9%が避難場所に行ったことがないと答えた。町担当者は「今年中に避難訓練への参加率100%を目指す。今回の発表をきっかけに、危機意識を高めてほしい」と話す。同地区では今後、漁休みの日に避難訓練をするなど、全員参加を目指して取り組むという。
一方、建物被害では、県南3町に加え、小松島、阿南、徳島、鳴門の4市と松茂町で、半数以上が全壊すると想定された。特に、小松島市では約8割が全壊。そのうち52%が揺れ、45%が津波が原因という。小松島市市民安全課の担当者は「県の昨年10月の想定で市内の6割が浸水するとされたので、津波の被害は考えていたが、揺れは想定していなかった」と戸惑う。「耐震化には予算が必要なので、今後、対策を考えたい」。
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朝日新聞社会部