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09月23日朝日新聞デジタル朝刊記事一覧へ(朝5時更新)

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アフリカのハブからちょっとした実験 @ナイロビ

写真:ナイロビ市内には日本の援助でバイパス道路の建設が進む拡大ナイロビ市内には日本の援助でバイパス道路の建設が進む

 13年前、ロンドン経由でナイロビ支局に着任した。当時はそれが一般的だったと思う。昨年と今回はドバイ経由だった。これも今では一般的だろう。この十数年の間に、ドバイはすっかりハブ空港になった。

 日本からの2階建て旅客機のエコノミー席はほぼ満席で、いくつものツアーに利用されているようだった。そのツアー客の多くはドバイからヨーロッパに向かった。ドバイの空港はとても忙しくて、60の出発便が並ぶ電光掲示板に、搭乗時間が迫っても出発便がなかなか掲示されない。

 ドバイとは規模が違うけれど、ナイロビのジョモ・ケニヤッタ国際空港もアフリカのハブ空港の地位を築いている。空港の規模や施設の新しさは同じく南アフリカのハブのヨハネスブルクの空港に遠く及ばないが、大陸の南端にあるヨハネスブルクより位置的な条件には恵まれている。

 そして、ケニア航空もまた、路線を着実に増やしてきた。ここナイロビを旅の拠点に決めたのは、この便利さがあるからだ。

 このコラムが始まったのは昨年10月で、5カ月続けた後に2カ月ほど休んだ。日本に戻った理由はナイジェリアとエリトリアのビザを取るのが主な目的だった。もう一つ、年度末になったのでいったんこれまでの経費を計算しなければならなかった。20近くの通貨で書かれた領収書がたまって、とても憂鬱(ゆううつ)な気分になった。

 ちょうど雨の多い時期のとばぐちで日本に帰国した。通常、ケニアで雨の多い時期は3月から6月にかけてだが、ナイロビに戻るともうその時期が終わりにさしかかっていた。

 空港のハブ化は誠に結構だけど、ナイロビの車の渋滞は何とかしてほしい。ここの道路の問題の一つは、国の大幹線道路がナイロビの市内を貫いていて、通過するトラックも通勤のバスもみな同じ道路を利用しているところだ。

 この状態を解消しようとして、日本の援助で市内にバイパス道路をつくっている。それが完成すればいくぶん、状況はよくなるかもしれないが、解消とはいかないだろう。

 まあ、世の交通事情には不思議に思うことが多い。なぜ東京近辺の会社員は、いつまでたっても非人間的な通勤を強いられなければならないのか。ナイロビの交通管理のひどさに、ドライバーたちが耐えているのも不思議といえば不思議だ。

 さて、ここで少しお断りを。このコラムには時差が生じている。掲載される時には、すでにナイロビにはいない。本来、出かけた場所で、その日のうちに原稿を書いて載せるというのが理想なのだけれど、ちょっとした実験を試みるために、やむなく時差をもうけている。

 どうかご了承ください。もったいぶるほどの実験ではないのだけれど、どういうことかは、もう少し待ってください。できるだけ早く、時差を解消していきたいと思います。

江木慎吾

プロフィール江木 慎吾(えぎ・しんご)

61年生まれ。社会部をへて00年代、ナイロビ、ニューヨーク支局に勤務。バルカン半島、中東、アフリカ各地の紛争取材を経験しつつ、小心さは変わらない。動作が緩慢でのんきに見えるが、気は短い。趣味は散歩。しばしば二日酔い。だめトラファン。

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