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10月17日朝日新聞デジタル朝刊記事一覧へ(朝5時更新)

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(未来メディア)木村朝日新聞社長 誰もがメディア

 私が朝日に入社したのは1976年、ロッキード事件で田中角栄元首相が逮捕された年です。赴任した岐阜で、夏の高校野球が行われていた県営球場の外壁に逮捕号外を張り出すと、大勢の人たちが驚きの声を上げて集まってきたのを、昨日のことのように思い出します。様々なことを取材し、世の中が大きく動いていくのを感じていましたが、メディアやジャーナリズムが揺らぐ時代がやってくるとは考えもしませんでした。それから37年。メディアは大きな変化の波の中にあります。

 1976年はもう一つ、後の時代にとって重要な出来事が起きています。米カリフォルニアでスティーブと名がつく2人の青年が、自分たちがつくったコンピューターを世に出しました。ITの劇的な発達で、産業も社会もコミュニケーションも一変しました。マスメディアに情報が集中する時代は終わり、誰もがメディアになることができる時代になりました。ソーシャルメディアは力を持ち、政府と市民とメディアの関係も変わりつつあります。

 新聞をはじめとするマスメディアは、伝えることで世の中に貢献することを目指しています。どのような時代になっても、その必要性は変わりませんが、伝える手法は変わっていきます。新聞社が求める人材も、取材の方法も、これからは変わっていかなければなりません。この変化を受け入れ、生まれ変わり続けていきたい。紙の新聞のよさを引き継ぎながら、デジタルという無限の可能性を秘めた大海原にこぎ出す。それが朝日新聞の決断です。

 2年前に朝日新聞デジタルを世に問い、先月にはハフィントン・ポスト日本版を立ち上げました。今月末には、未来のメディアの姿を自由な発想で議論するメディアラボをスタートさせます。一連の取り組みを「未来メディアプロジェクト」と名づけ、挑戦してまいります。今回のMITメディアラボと手を結んでの、このシンポジウムも、その一環です。

 テクノロジーによってメディアがどう変わっていくのか、未来の社会はどのように変化していくのか。私自身も皆さんとともに考えていきたいと思っています。本日のシンポジウムは、朝日新聞デジタルをはじめ、Ustreamやニコニコ生放送で会場外に発信いたします。また、ツイッターのハッシュタグ「#未来メディア」を用意しました。こちらに、この会に対するご意見や出演者へのご質問をお寄せください。私は、いただいたツイートには全て目を通します。本日のシンポジウムが会場内外において活発な議論や行動のきっかけとなり、皆さんのお役に立つことができれば、こんなに幸せなことはありません。

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