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01月21日朝日新聞デジタル朝刊記事一覧へ(朝5時更新)

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ダイナミックな街 水辺の風景を眺めながら @ラゴス

写真:私たちが朝食を食べるのに立ち寄ったアブジャの「プラザ」。どの部屋も何らかの店で、食堂は3階にあった=江木慎吾撮影拡大私たちが朝食を食べるのに立ち寄ったアブジャの「プラザ」。どの部屋も何らかの店で、食堂は3階にあった=江木慎吾撮影

写真:オクラのスープにカタツムリを追加で。カタツムリはかなり大きく、こりこりしていた=江木慎吾撮影拡大オクラのスープにカタツムリを追加で。カタツムリはかなり大きく、こりこりしていた=江木慎吾撮影

写真:ラゴスの夕景=中野智明氏撮影拡大ラゴスの夕景=中野智明氏撮影

 ラゴスを離れる飛行機は、大都市の中心の空を上昇した。左側の窓から、海の上を走る高速道路が緩やかにカーブしてラゴス島を通り過ぎ、私たちが泊まったビクトリア島をかすめて走るのが見えた。

 ラゴスは昨年から訪れた18カ国の都市の中では圧倒的な大都市だった。そして2週間あまりで走り過ぎたナイジェリアもまた、圧倒的な大国に映った。人の数が違う。外国人もたくさんいるのだろうが、黒人ばかりという印象が残った。

 いまは雨の多い時で夜、驟雨(しゅうう)の音に目覚めることもあった。北部は乾燥してひりひりする暑さ、南部はじめっとする暑さだったが、それほど暑い時期ではなく、南部は東京の盛夏より過ごしやすく感じた。

 食事はヤム、メイズ、コメ、麺と、主食は多彩にある。添える野菜のスープは似たり寄ったりで、少し臭みのある魚のだしがきいている。

 パウンデッド・ヤムが一番だったが、セモビタも、チャーハンのようなジョロフライス、そして即席麺のインドミもよく食べた。辛いのには閉口した。朝、昼、晩と食べると翌朝がつらい。

 泊まったホテルで蚊帳をつっていたところは1カ所もなかった。蚊はいたので中野智明さん伝授の「冷房で蚊の活動を抑える」作戦を励行した。朝起きた時に体が冷えていてよくないけれど、止めると羽音がするので仕方がない。

 末端の警察官らを見る限り、汚職、たかり体質はひどい。外国人とみると、カネを出させようとする。

 都会のホテルはおしなべて高い。ここが? というようなところが1万7千円ほどする。高級と呼ばれるホテルは2万、3万円なので、はなから対象外だった。ホテルで買う水の500ミリリットルのペットボトルは、ガソリン1リットルよりずっと高い。洗濯物を出して8千円したのには参った。

 産油国だが電気事情はどこもあまりよくなかった。停電してジェネレーターに始終、切り替わった。

 今回は最初にラゴスから首都アブジャへ飛行機で移動したのを除き、車で動き回った。国の中央にあるアブジャから北の中心都市カノまでの道路はすこぶるよかった。南部に行くと、それほどよくない。書いてきたように運転はとても乱暴なので、車での長距離移動はあまりお勧めできない。主な都市の間を飛行機が飛んでいるが、こちらも安全で知られている、とは言い難い状況だ。

 ラゴスにはショッピングセンターがあったが、どこもナイロビのものに比べるとあか抜けない感じだ。裏を返せば、ナイロビのショッピングセンターが外国人に依存し外国人仕様になっているのに対し、ラゴスはあまり外国人をあてにしていないようにも感じた。

 ラゴスの水際を眺めて夕食をとっていて、景色がアフリカではなくアジアのようだと中野さんと話した。どうしてだろう。水のある都会の風景はアジア的だと感じるのだろうか。アジアだってさほど知っているわけではないけれど、暮れなずむ水辺の風景は、なぜかしら懐かしい感情を呼び起こすのだった。

江木慎吾

プロフィール江木 慎吾(えぎ・しんご)

61年生まれ。社会部をへて00年代、ナイロビ、ニューヨーク支局に勤務。バルカン半島、中東、アフリカ各地の紛争取材を経験しつつ、小心さは変わらない。動作が緩慢でのんきに見えるが、気は短い。趣味は散歩。しばしば二日酔い。だめトラファン。

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