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(ソーシャルA)希望は「安定」 統計から見る若者像

 【神崎ちひろ】若者の価値観は社会状況を映しながら常に変わり続けている。では今の若者は? 各種調査や統計から傾向を探った。

紙面にツイート「ソーシャルA」

■欲しいものは「安定」

 「今の若者は日常に楽しいことを見いだしています」

 博報堂生活総合研究所の主任研究員・酒井崇匡さんは、そう話す。研究所の「生活定点2012」によると、20代で「身の回りに喜ばしいことが多い」と回答した人は、14年間で男女ともに10ポイント以上増えた。

 一方で「夢や希望が多い」は減っている。「20代はバブル期の記憶のない世代で、将来が明るいというわけでないのがデフォルト。今ある日常に満足する傾向がある」と酒井さんは言う。

 将来への希望の少なさが安定志向にもつながっている。欲しいものを三つまで選ぶ回答では、男女ともに「自由」が減少し、「安定した暮らし」が大幅に増加。特に女性では顕著で、20年間で16・4%から37・5%に増加した。

■「地元」「友達」重視

 地元志向の強まりや友達関係の重視も、最近の若者の特徴だ。

 内閣府の世界青年意識調査(2009年)では、住んでいる地域が「好き」「まあ好きである」とした人が、この30年間で67・4%から91・3%に増えた。

 「流行が伝わるのも早く、ネットショッピングなどの普及もあって、東京などへの憧れは薄れている」と酒井さん。大学で都市部に出ても、卒業後は地元に戻りたいという人も多いという。

 調査によれば、地域が好きな理由の第1位は「友達がいるから」(60%)だ。同じ内閣府の国民生活選好度調査(平成21年度)では、15〜29歳の60%が幸福感を判断する時に「友人関係」を重視しており、全世代平均で40%を切る中で突出している。

■「恋愛は面倒」

 それほど友達関係を重視するならば、恋愛はどうなのだろうか。

 厚生労働省の平成25年版厚生労働白書によると、18歳から30代の未婚者で、異性の友人も含めた「交際相手」がいない人はここ28年間で男女ともに20ポイント以上増加。そもそも交際を望んでいない人も、交際相手がいない男性で28%、女性で23・6%に上る。大きな理由の一つは「恋愛が面倒」だからだ。

 酒井さんは、この状況の背景にソーシャルメディアの存在を挙げる。楽に多くの友人とつながっているのが心地よく、利用を辞めさせられるなど、現状を崩しかねない恋愛を避けているという。「情報が伝わりやすいので、アタックしにくいというのもある」という。

■課題は「どう維持するか」

 「結局、若者の最大の課題は、現状をいかに維持するか」と、酒井さん。将来の見通しが明るくない中で、どう生活水準を守るか。政策など他者に要求するのではなく、まずは社会にあわせて自分自身を変えていく。そんな姿が浮かび上がる。

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