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「浜娘」復活の一滴 大槌から盛岡へ、新蔵で新酒

写真:新酒を手に笑顔を見せる古舘秀峰社長=盛岡市の赤武酒造拡大新酒を手に笑顔を見せる古舘秀峰社長=盛岡市の赤武酒造

 【斎藤徹】清酒「浜娘」で知られる岩手県大槌町の蔵元「赤武(あかぶ)酒造」が、盛岡市に今年建てた酒蔵「復活蔵」で仕込んだ新酒の出荷を今月始めた。津波で酒蔵も家も失った古舘秀峰(ふるだてひでみね)社長(48)は、大槌への思いを支えに酒造りにいそしむ。震災前の町の人口と同じ1万5994本の販売を毎年の目標に掲げ、今年も達成した。「来年もふるさとの復興を念じながら、うまい酒をつくっていきたい」と話している。

 復活蔵は国や県の補助金を受けて10月に完成した。すぐに仕込みに入り、11月末に初しぼり。一升瓶で5千本分の純米酒と本醸造酒をつくった。

 震災後に雇用した20〜30代の従業員4人は酒造りの経験がない。機械トラブルもたびたびあり、これまでとは勝手が違う蔵での酒造りは難航した。それだけに、新酒が完成した時の喜びはひとしおだった。

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