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目の前で崩れた大聖堂「方向ずれたら…」 帰国の旅行客

2011年2月24日19時42分

【動画】ニュージーランド地震被災者が地震を撮影=旅行者提供、撮影者のプライバシー保護のため、一部音声が途切れる部分があります

写真拡大関西空港に到着して、クライストチャーチで体験した地震について報道陣に話す人たち=24日午前8時21分、中里友紀撮影

写真拡大地震発生直後のクライストチャーチの大聖堂前=22日、日本人旅行者撮影

写真拡大地震発生直後のクライストチャーチの大聖堂前=22日、日本人旅行者撮影

 ニュージーランド南部で起きた地震で被災した日本人旅行客らが24日、関西空港に着いた。激しい揺れに襲われた瞬間の生々しい様子を語った。

 兵庫県たつの市の会社員男性(33)は地震が起きた時、クライストチャーチの大聖堂前にいた。2歳の娘と妻とビデオを撮っていると、地面がぐらぐら揺れだし、「ドドドー」と音がした。さらに大きく揺れ、3人ともその場に倒れた。

 振り返った瞬間、大聖堂の十字架の部分が落ちてくるのが見え、周囲は砂ぼこりで何も見えなくなった。大聖堂近くのホテルには立ち入れなくなり、スーツケースを置いたまま帰国した。「一瞬のことで何が起こったか分からなかった。塔が崩れる方向がずれていれば下敷きになってもおかしくなかった」

 奈良県桜井市の主婦(69)は、大聖堂近くのビル1階にあるレストランで激しい横揺れに襲われた。棚にあった洋酒の瓶が飛び出して割れ、床は水浸しになった。店外に逃げると、向かいの4、5階建てのアパートが崩れ、砂ぼこりが舞い上がった。がれきの下からは、性別が分からないほど砂にまみれた人がはい出してきた。ライトバンの荷台に乗せられた負傷者が運ばれていき、水道管の破裂で通りに水があふれた。「頭は砂だらけ。口の中に土が入りじゃりじゃりになった。日本に着いてほっとした」と話した。

 大阪府河内長野市の会社員堀江信次さん(56)は、大聖堂から約300メートル南の通りを歩いていて、「ドーン」という縦揺れにあった。揺れは10秒ほど続き、地面にかがみこんだ。周りの建物のガラスが一斉に飛び散り、れんががばらばらと崩れ落ちるのが見えた。「建物の中にいたら死んでいたかもしれない。まだ生き埋めになっている人が一人でも多く救出されてほしい」

 大阪府富田林市の無職田近明男さん(64)と妻幸さん(59)はクライストチャーチ郊外の息子夫婦宅で、ドーンと突き上げられるような揺れを感じた。幸さんは自らが被災した2007年の能登半島地震とは「比べものにならないくらい揺れが大きかった」。約8時間にわたって停電し、水道も使えなくなった。明男さんは「その後も大きな余震が続いたが、テレビも見られないのでまったく情報が入ってこなかった。何とか無事帰ってこられてよかった」と話した。

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