国内で年間100万人が新たに診断され、2人に1人がかかる「がん」。治療法や医療技術が進化し、診断から長く生きる人が増えています。がんになってもそれまでの暮らしを続けることができる環境も少しずつ整ってきました。
患者さんがさらに生きやすい社会とは。最適な治療法はどう選べばいいのか。皆さんと一緒に考える企画「がんとともに」を始めます。インタビューのコーナーでは、がんを取り巻く状況を改善しようと尽くしてきた患者さんや医療スタッフらを随時、紹介します。
朝日新聞社は、がんとの共生社会をめざす「ネクストリボンプロジェクト」に、創刊140周年記念事業として取り組んでいます。
子宮頸(けい)がんの2度目の再発を2月に公表した俳優の古村比呂さん(52)。2017年11月末に肺とリンパ節への転移が分かり、抗がん剤治療を受けていると言います。病と向き合う日々についてお話を伺いました。■感情がフリーズ ――再々発を告げられたときは。 ショ…[続きを読む]
26歳でがんになり、2度の再発も経験した朝日新聞記者の上野創のコラム「当事者のことばから」。これまでに出会った、様々な患者やその家族らの言葉を紹介してつづります。
1971年生まれ、東京育ち。東京本社映像報道部次長。97年、横浜支局員だった26歳のとき、肺に転移した精巣腫瘍(しゅよう)が判明。手術、抗がん剤治療を受け、2度再発。神奈川版に連載した記事「がんと向き合って」が本となり、日本エッセイスト・クラブ賞を受賞。社会部で教育や災害取材を担当、「がん」「自殺対策」「いのちの授業」などを継続して取材。
恋愛・性…笑いでがん患者の本音引き出す ネット生放送(2018/2/13)
「がんきっかけに出会えた」 23歳で告知、6年目の冬(2018/2/4)
入院中のライブ、卑屈な自分を変えた 音楽家の夢、再び(2018/1/27)
がん患者は「強いんだ」 先入観に挑む鍛え上げた肉体(2018/1/26)
感謝の気持ちで乳房切除 出産直後の手術、母乳は1週間(2018/1/21)
年2万人が患者に 知っていますか?AYA世代のがん(2018/1/21)
思春期や若い成人(AYA世代)のがん経験者がライトを浴びながら笑顔でステージへ――。聖路加国際大学(東京都中央区)の日野原ホールで11月4日に開かれた集まりで、そんな場面があった。[続きを読む]
がんとの共生社会の実現について話し合う「ネクストリボンプロジェクト2018」(朝日新聞社、日本対がん協会主催、ポーラ特別協賛)が、「世界対がんデー」の4日、東京都内で開かれた。2部制で350人ずつが、専門家らの講演に耳を傾けた。第1部では…[続きを読む]
(がん新時代:93)緩和ケアの充実、手探り 求められる「早期から幅広く」(2018/3/16)
(がん新時代:92)治験参加という選択肢 研究段階から効果に期待、希少がんも(2017/12/20)
(がん新時代:91)学校で「がん教育」広がる 仕組み・予防法…子どもも知識を(2017/11/26)
(がん新時代:90)「将来、子どもを」可能性を残す 妊娠する能力温存、今夏に学会が診療指針(2017/10/29)
(がん新時代:89)「ゲノム医療」で探る治療法 遺伝子を解析、がん原因特定に有効(2017/7/25)
(がん新時代:88)希少がん薬、遅れる国内承認 ドラッグラグ、5大がんは「ほぼ解消」(2017/6/25)
(がん新時代:87)治療・暮らし、どう変わった 「がん対策推進基本計画」10年(2017/5/23)
海が見える家で待ってるよ――。暴力団から離れ、少年たちの立ち直りを支援してきた牧師がいる。血液のがんとの闘病を経て先月、新たな受け入れ施設を開いた。「安心して『ただいま』と言える場所を」との思いを込…[続きを読む]