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30日午前1時ごろ、新潟市竜が島1丁目の在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)新潟県本部に銃弾1発が撃ち込まれているのを同県警が見つけた。同日午前2時ごろには、同市花園2丁目、在日朝鮮人系のハナ信用組合新潟支店(旧朝銀新潟信組)わきの路上でリード線のようなものが付いた不審物を発見。ステンレス製ポットとガスボンベ、時限装置を使用した発火物だったことがわかった。県警は捜査本部を設置し、銃刀法違反容疑などで調べている。
これより先の29日午後11時前、朝日新聞東京本社に「ケンコクギユウグン」を名乗り、男の声で「新潟の朝鮮総連に銃弾を1発撃ち込みました。朝銀に爆弾をしかけました。9時過ぎです」などとする電話があった。県警は本社の通報を受けて捜索、発見した。同じころ、新潟日報本社(新潟市)にも同様の内容の電話があったという。
調べによると、不審物は県本部から約1.5キロ離れたハナ信組支店と隣のマンションの間の幅約1.5メートルの路上に置いてあった。縦約40センチ、横約30センチ、厚さ約10センチの紙製の手提げ袋にリード線のようなものが付いた容器が入っていたという。
午前4時過ぎに機動隊爆発物処理班が回収した。分解した結果、直径約10センチ、長さ約30センチの円筒形でガスボンベが詰められ、台所用タイマーで時間がたつと発火する仕組みだという。火薬などは詰められていないという。県警はさらに鑑定を続け、殺傷能力の有無など、爆発物取締罰則違反容疑も視野に調べる。
発火物を回収する際の同日午前2時ごろ、県警は付近の163世帯を一時的に避難させた。同支店はJR新潟駅近くで、マンションやホテルなどが立ち並んだ繁華街の近くにあり、付近は突然避難を求められた住民らや見物者らで騒然となった。
ハナ信組は破綻(はたん)した旧朝銀新潟信組などを引き継いでいる。
一方、銃撃されたのは朝鮮総連県本部事務所に隣接する倉庫の金属製シャッター。1発が貫通して、倉庫の内部から38口径の銃弾1発が見つかった。薬莢(やっきょう)は見つかっていない。付近は夜、人通りが少なかった。県警は銃刀法違反の疑いなどで調べている。
建物を銃撃して犯行声明を電話で出す手口の事件としては、これまでアーレフ(オウム真理教から改称)の東京本部、大阪両道場や広島県教職員組合(広島市)への銃撃事件が起きている。報道機関に電話があった一連の事件は弾の線条痕が酷似している。新潟県警は今回の事件との関連を慎重に調べている。
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ハナ信組本部(東京都渋谷区)は30日朝、担当者を新潟支店に派遣するとともに、8都県にある全24支店に警戒を促す文書を一斉に送った。
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朝鮮総連の南昇祐(ナム・スンウ)副議長は30日、東京都千代田区の中央本部で記者会見し、「日本国民の不安と恐怖をあおる卑劣な行為。朝鮮総連に対する敵意に満ちた挑発行為で、在日朝鮮人の生命を脅かす許しがたきテロ行為である」とする声明を読み上げた。また南副議長は会見で、「背景に強い政治的意図を感じる。日本国民の朝鮮への敵愾(てきがい)心、憎悪心をあおるものであれば、拉致事件の解決にも重大な影響を及ぼすような行為だ」と述べた。
(07/31 00:12)
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