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原子力平和利用への疑問に言及 広島平和宣言骨子を発表

2011年8月2日14時11分

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 広島市の松井一実市長は2日、6日の平和記念式で読み上げる平和宣言の骨子を発表した。福島第一原発事故で原発に対する国民の信頼が失われたとして、エネルギー政策を早急に見直して具体的な対策を取るよう国に求める。

 1947年に始まった広島市長の平和宣言は「原子力の適当なる管理を全世界に訴える」(1954年)など、核の平和利用を基本的に肯定してきた。

 今年の宣言は、被爆者運動の第一人者だった、哲学者の故森滝市郎氏が提唱した「核と人類は共存できない」の立場から脱原発を主張する意見と、原子力管理の厳格化とともに再生可能エネルギーの活用を求める意見があることを併記。初めて平和利用への疑問にも触れる内容となる。

 また、初の試みとして公募した被爆者の声から2人の体験談を盛り込む。原爆投下までの普通の生活や、原爆に遭って泣き叫ぶ子どもを助けられなかった後悔の念などを紹介し、核兵器廃絶に向けたヒロシマの思いを強く訴える。

 松井市長は記者会見で「エネルギー政策は国の責任で対処すべき課題。原発に対する(市民の)意見も割れている」と述べ、自身が「脱原発」に踏み込むことには慎重な姿勢を示した。(加戸靖史)

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