6回3失点で勝ち投手となった巨人先発のオビスポ=吉本美奈子撮影
(第3戦、巨人7―4日本ハム)
オビスポが前日の練習後に語った通りの展開だった。
「稲葉を最も警戒している」と言えば、その稲葉に1回にソロを浴びた。「打線に期待している」と言えば、3発のソロを浴びながら味方が5回までに5点を取ってくれて、逆転勝利を収めた。
陽気なカリビアンはいつも仲間にちょっかいをかけられたり、変な日本語を言わされたり。そんな「いじられ役」の投げる試合はなぜか、先行されても打線が奮起する。10月22日の中日とのクライマックスシリーズ第2ステージ第2戦もそう。1回に森野に2ランを浴びたが、5回終了時には4点リードしていた。
巨人が西武に屈した昨季の日本シリーズは、2軍の遠征先の台湾で、テレビ観戦していたという。「夢は持っていたけれど、1年後のこの舞台に立てるなんて想像もしていなかった」。育成選手からはい上がった投手で初めて、日本シリーズでの勝ち星を手にした。(抜井規泰)