北朝鮮の核問題を話し合う日米韓3国調整グループ会合(TCOG)が12日昼(日本時間13日朝)、ハワイ・ホノルルで始まった。次官補・局長級を中心に、2日間にわたって北朝鮮を交えた今後の多国間協議の枠組みなどについて意見を交わす。参加者によると、北朝鮮の核開発問題について、初日の協議で「対話と圧力」によって平和的な解決をはかるという基本認識で一致した。
4月に北京で開かれた米朝中3者協議を受けて、多国間協議をどんな形で続け、北朝鮮の核放棄へつなげていくかが焦点。日米韓とも「米朝中に日韓を加えた5者協議の早期開催」の基本方針でおおむね一致しているが、日韓は多国間の枠組みができても米朝直接対話を深める機会を設けるよう米に求める構えだ。北京の3者協議で北朝鮮が提案した核放棄への数段階の「提案」についても論議されるとみられる。
朝鮮半島エネルギー開発機構(KEDO)の軽水炉建設事業については、米国が日韓両国に対して非公式に事業中止を求めている。日韓は「北朝鮮の態度硬化につながり南北対話に影響が出る」と反対している。会合では、軽水炉問題に関する各国の立場表明も行われる模様だ。
(06/13 13:27)
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