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超党派の米下院議員団を率いて5月末に訪朝したカート・ウェルドン下院議員(共和党)は25日、核計画の完全放棄と引き換えに、期限付きの不可侵条約と経済支援を与えるとする同議員の和平案に対し、北朝鮮側が「私たちを核計画から脱却させるに足る提案だ」と歓迎したことを明らかにした。一方で、北朝鮮側は「私たちが持っているのは『汚い爆弾』ではない」と発言し、核兵器の保有を強調したという。
朝日新聞との単独会見に応じたウェルドン議員は、平壌を訪問中の5月31日、金桂寛外務次官と2人きりで90分間会談したことを明らかにした。
会談の中で同議員は自作の和平案を紹介。北朝鮮が核開発を放棄し、核不拡散条約(NPT)にも再加盟、査察を受ければ、米国が1年限定の不可侵条約を締結。日韓など各国の出資で毎年総額30億〜50億ドル(3600億〜6000億円)規模の経済支援を始め、2年目には正式な不可侵条約を結ぶとの内容を説明した。
これを聞いた金次官は笑顔を見せ、「まさに私たちが探し求めていたものだ。私たちの反応は非常に前向きだったと米政府に伝えて構わない」と回答した。また、同議員は、ロシアからエネルギーを供給するパイプライン建設構想にも言及したが、金次官はこれにも「極めて前向き」な反応を示したという。
一方、核開発について金次官は、使用済み核燃料棒の再処理で抽出したプルトニウムで核兵器を開発する方針を強調。4月の米朝中3者協議で保有をすでに表明している核兵器については、放射性物質をばらまくだけの「汚い爆弾」ではない、と明言したという。
同議員は金次官との会談を振り返り、「北朝鮮は米軍によるアフガニスタンやイラクへの攻撃を見て、被害妄想に陥っている」と指摘した。
また、米国が日本など計11カ国による拡散防止構想(PSI)で、北朝鮮の船舶への臨検強化などを視野に入れていることについては「圧力を強めると、北朝鮮が馬鹿なことをしでかす危険性も高まる」と強調した。
(07/27 03:04)
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