米紙USAトゥデー(電子版)は2日、北朝鮮が来週、同国を訪れる米国訪朝団に寧辺の核関連施設への立ち入りを認めることで合意した、と報じた。ソウルの韓国政府関係者は同日、「時期ははっきりわからないが、そうした計画があることを承知している」と報道を確認した。
立ち入りが実現すれば、02年12月に北朝鮮が国際原子力機関(IAEA)査察官を国外退去にして以来、ほぼ1年ぶりの外国人による核施設立ち入りとなる。
同紙によると、訪朝団は核開発の拠点、ロスアラモス研究所の所長を務めたヘッカー氏や中国の専門家、北朝鮮訪問経験のある上院議員、交渉窓口だった元国務省当局者らで構成される。6日から10日までの日程で、訪朝する。
核問題をめぐる日中韓ロを含めた6者協議の次回開催決定を前に、北朝鮮が米国に核施設を「開放」する意向を示した背景として、同紙は(1)核兵器の保有を実証し、交渉に強い立場で臨む(2)協議で合意が成立すれば核査察に応じるとの姿勢を示す、などの狙いがあると指摘している。
また、米政府が12月下旬に表明した北朝鮮への6万トンの追加食糧支援に加えて今回、専門家らの訪朝を容認したことで、同紙は北朝鮮が次回の6者協議に応じる可能性が高まるだろうと報じた。
(01/02 22:25)
|