アーミテージ米国務副長官は8日、訪米中の中川経済産業相と会談し、北朝鮮の核問題をめぐる6者協議について「2月まで開かれないかもしれない」と述べ、2月以降になるとの見通しを示した。主要当事国の米国がこうした見方を示したことで、1月中の開催を目指してきた6者協議は2月以降にずれ込むことがほぼ確実となった。
中川氏が「6者協議では大量破壊兵器問題に加えて日本人拉致問題についても日本政府を支援してほしい」と要請すると、副長官は「(日本もあらゆる局面で)『我々は互いに協力していく』と公然と言ってほしい。日米間で互いに協力していこう」と述べ、日本の立場を支持していく考えを示した。中川氏は拉致問題の早期解決を求める拉致被害者家族からの手紙を副長官に託した。
副長官は自衛隊のイラク派遣については「イラクでも日米はすばらしい協力関係にある。日本の自衛隊員がイラクで米国と緊密に協力するのはすばらしい」と評価した。
さらに副長官は、日本と欧州連合(EU)が争っている国際熱核融合実験炉(ITER)の誘致問題について「日本への誘致を米国は全面的に支持する」と述べ、改めて協力を表明した。
(01/09 10:05)
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