北朝鮮の外務省報道官は10日、核専門家ら米国の訪朝団が寧辺(ヨンビョン)の核関連施設を訪問したことを確認するとともに、「我々は核抑止力を一行に見せた」と語った。「核抑止力」が具体的に何を意味するかは説明していないが、同国がこれまで主張してきた使用済み核燃料棒の再処理状況などを見せた可能性もあると見られる。朝鮮中央通信が伝えた。
同通信記者の質問に答えたもので、報道官はまず「訪問団の寧辺入りは査察でなく、我々の招待による参観だった」と説明。さらに「我々の核活動と関連した憶測報道やあいまいな点が、当面の核問題の解決に支障をきたしているので、米国人が直接自分の目で現実を確認する機会を与えた」と述べた。
報道官は、どのような施設の「参観」を許したかについては一切触れなかったが、「今回の訪問が我々の核活動のあいまいさをなくすために、少しでも寄与したなら、今後の核問題の平和的解決の実際的な基礎になる」と語った。
(01/10 21:31)
|