国際的人権擁護団体アムネスティ・インターナショナルは20日、北朝鮮の食糧不足の実態についての報告書を発表し、「北朝鮮政府は食糧の配布を平等に行っておらず、経済的、政治的に特に力のある人々に特に配慮している」と非難。「国連諸機関や人道団体が同国全土で自由に妨害なく活動できるよう保障すべきだ」と求めた。
報告書は、北朝鮮から脱出してきた人々のインタビューをもとに作成された。公開処刑の数は飢餓が深刻だった90年代後半がピークで、犠牲者の多くは電線や銅線を盗んで売り払っていた人たちだ▽学校からコップを盗んだ少年は、食糧のほとんどない所に拘禁され、15日目に死んだ――などの証言が収録されている。
一方で「食糧は決して制裁や圧力の道具に使われてはならない」とし、外国政府に対して「必要な食糧支援」を求めている。
(01/20 23:10)
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