米ワシントン・ポスト紙は15日、中国からパキスタンに伝わった核爆弾製造技術が「核の闇市場」を通じてリビアに流れていたと報じた。リビアが核開発計画を放棄した後、米当局が同国の核開発資料を詳しく分析した結果、明らかになったという。
同紙が政府関係者や核専門家の話として報じた。
リビアが提出した資料には、弾道ミサイルに搭載できる核弾頭の組み立てに必要な部品の設計図や、弾頭製造の細かい手順が記述されているという。一部の文書には中国語の記述もあったとしている。設計や構造も、中国が60年代に製造していたものと似ていると分析している。パキスタンが98年に実際に核実験に使ったものほど高度ではないものの、兵器として十分に使用できる水準だという。
ただ、核爆弾を完成するのに欠かせない手順が一部、抜け落ちているという。
今回の設計図や関連資料は、パキスタンの「核開発の父」であるカーン博士が関与していた「核の闇市場」を通じて、リビアに流れたとみられる。
(02/16 11:35)
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