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【北朝鮮核問題】
 
「北朝鮮からミサイル技術購入」 パキスタン元首相証言

 パキスタンのベナジル・ブット元首相は朝日新聞と会見し、在任中の93〜96年に北朝鮮から「長射程のミサイル技術を購入した」と証言した。当時、外貨獲得のために核技術を外国に売る提案が上がってきたことも明らかにした。また、ブット氏が首相になる前の軍事政権では「イスラムの国々に核を渡そうと交渉していた」とも語った。今年に入って明るみに出た「核の闇市場」はパキスタンの「核開発の父」カーン博士を中心とする「個人の犯行」とされているが、ブット氏の発言は核・ミサイルの売買やその計画が、遅くとも80年代から政権中枢を巻き込む形で動いていたことを示唆するものだ。

 滞在先のロンドンでこのほど会見したブット氏は「93年12月の北朝鮮訪問を経て、長射程のミサイル技術を入手することができた」と語った。

 80年代に射程300キロ程度の短距離ミサイルを実験していたパキスタンは、98年4月、隣国インドの大半を射程におさめる弾道ミサイル「ガウリ」の初の発射実験をした。パキスタン政府はこれまで「ガウリは国産技術」とし、北朝鮮との間では肩発射式の小型ミサイルの取引があっただけだと説明していた。ブット証言により、水面下の軍事関係が裏付けられたことになる。

 北朝鮮のミサイルと交換にパキスタンの核技術が譲渡された疑いが持たれているが、ブット氏は「核技術との交換はしていない。(北のミサイル技術は)金で買った」と強調した。

 ブット氏はまた、88年に初めて首相に就任した直後、核技術を輸出しないことを軍部と申し合わせたと証言。ただ、その後も「核を売れば巨額の資金を獲得できると提案してくる人たちはいた。しかし、実際に買う国は2〜3カ国で、せいぜい2億〜3億ドルにしかならない。やめよう、と説得した」と述べ、首相として許可しなかったものの、核輸出論が首相周辺では根強かったことを示唆した。

 核輸出の構想自体はブット氏就任前のジアウル・ハク大統領(77〜88年の軍事独裁政権)時代からあったといい、「当時の政権がイスラムの国々に核を渡そうと交渉していた、との報告を聞いたことがある」と明らかにした。

 パキスタン政府は今年2月、カーン博士らが「核の闇市場」を通じて北朝鮮、イラン、リビアに対し核技術を個人的に流出させたと発表。一方で、政府の関与は一切否定していた。

    ◇

 〈ベナジル・ブット氏〉 77年、ジアウル・ハク陸軍参謀長(後に大統領就任)による軍事クーデターで失脚し処刑された故ズルフィカル・アリ・ブット首相の長女。88年8月、ハク大統領が飛行機事故で死亡。直後の民政復帰選挙で勝利し、イスラム圏初の女性首相に就任。88年12月〜90年8月と93年10月〜96年11月の2次にわたり首相を務めた。99年に汚職などの有罪判決を受け出国。現在はロンドンなどに在住。パキスタン人民党党首。51歳。 (07/18 14:03)


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