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【北朝鮮核問題】
 
首相、日韓米の同盟関係の重要性強調 日韓首脳会談

記者会見する小泉首相と盧武鉉大統領=21日午後、韓国・済州島で
記者会見する小泉首相と盧武鉉大統領=21日午後、韓国・済州島で

 小泉首相は21日、韓国・済州島を訪問し、盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領と会談した。首相は会談後の共同記者会見で、日朝国交正常化について、北朝鮮が日朝平壌宣言を誠実に履行すれば「1年以内で結構だ」と述べ、残り2年間余の自民党総裁任期中の実現に改めて意欲を示した。大統領は、首相の靖国神社参拝など歴史問題について「任期中は公式に争点として提起しない所存だ」と述べたうえで、首相に解決への努力を促した。

 両首脳は会談で、(1)高いレベルの自由貿易協定(FTA)締結が出来る環境を作るよう努力する(2)刑事司法共助条約の締結交渉を開始し、税関相互支援協定への署名を急ぐ(3)両国首脳が頻繁に相互訪問し、年内にも日本で首脳会談を行う――ことなどで合意した。

 首相は、日韓国交正常化40周年を記念した来年の「日韓友情年」にちなみ、来年3月から9月まで開かれる愛知万博(愛・地球博)の期間中に限って、短期滞在の韓国人観光客の査証(ビザ)を免除すると表明。「この結果を踏まえて恒久的な免除も検討したい」と語った。

 両首脳は北朝鮮の核問題をめぐる6者協議について、6月の第3回会合で各国が核放棄に向けた具体的な取り組みを提案するなど、実質的な交渉段階に入ったことを評価。共同会見で、首相は「韓国も日本も米国と同盟国だ。この同盟関係をお互い強化していくことがこの地域の発展、平和に資するということでも意見の一致を見た」と述べた。米韓関係が依然としてきしむ中で、米国との連携の重要性を韓国側に訴えたものだ。

 首相はまた、日朝国交正常化の時期について、「私の任期はあと2年ほど。その間に平壌宣言が履行されれば正常化されるし、2年でなく、1年以内でも結構だ。年数にはこだわらない。その意味で望ましいのは平壌宣言を早く誠実に履行することだ」と述べた。正常化の早期実現に意欲を示すとともに、小泉政権中に実現できなければ国交正常化は遠のきかねないと、北朝鮮側に示唆する狙いがあると見られる。

 一方、大統領は日韓間の歴史問題について「過去の問題が両国民の友好親善を阻害することがないよう、お互い努力する必要がある」と指摘。任期中に歴史問題を韓国側から積極的に争点として提起しない考えを示した。そのうえで「日本の認識がより重要であり、日本から解決策として知恵を出してくれることを期待する」と述べ、首相に解決への努力を求めた。

    ◇

 21日に行われた小泉首相と韓国の盧武鉉大統領の共同記者会見と会談の要旨は次の通り。(会談の内容は日本外務省の説明。「◆会談で」以下の部分)

 【北朝鮮問題】

 〈小泉首相〉 北朝鮮の核廃棄に向けて今後とも韓国と日本、米国で緊密に連携することで意見の一致を見た。韓国も日本も米国と同盟国だ。米国との同盟関係をお互い強化することが、この地域の発展、平和に資するということでも意見の一致をみた。

 私の任期はあと2年ほど。その間に日朝平壌宣言が誠実に履行されれば、日朝国交正常化はなされるし、2年でなく1年以内でも結構だ。しかし年数にはこだわらない。望ましいのは、平壌宣言を早く誠実に履行することだ。

 (◆会談で)中国の役割を重視し、中国から働きかけてもらうことが大事だ。脅威にさらされているのは日本と韓国だ。

 〈盧大統領〉 韓日・韓日米の緊密な連携に基づき、北の核問題の平和的な解決過程を加速することで合意した。南北首脳会談は、北朝鮮側の立場を考慮せず、会談を急ぐのは核問題の解決にはならない。北朝鮮側がこの問題について負担を感じず、自由に南北関係について話し合う余裕があった際に開いてこそ意味がある。今のところ北側を促すということは適切ではない。

 【歴史・領土問題】

 〈大統領〉 私は過去の問題が両国民の友好親善を阻害することがないようお互い努力する必要があると強調した。小泉首相も共感し、両国政府が協力することを希望した。私の任期中は歴史問題を公式に争点として提起しない所存だ。日本の(歴史)認識がより重要であり、日本から解決策として知恵を出してくれることを期待する。今日は楽しい日。独島(竹島)問題などは会談でも話さなかったし、この場でも言いません。

 (◆会談で)明年は友情年で、正常化40周年と意義深い。国内では日本との正常化についていろいろなことを言う人がいる。

 〈首相〉 (◆会談で)反省すべきは反省する。隣国との関係を来年に向けて発展させていく。

 【自由貿易協定(FTA)】

 〈首相〉 日韓両国がFTAに向けて努力することで意見の一致をみた。

 〈大統領〉 両国間のFTAは高いレベルの締結ができる環境づくりに向けて一緒に努力する。

 【査証免除】

 〈首相〉 愛知万博にあわせて来年3月から9月に来日する方に、査証を暫定的に免除する。この結果を踏まえて恒久的な査証免除も検討したい。

 【首脳相互訪問】

 〈首相〉 今後随時、大統領と私は回数にこだわらず会談する。次回は日本の温泉保養地で打ち解けた会談をしたい。

 〈大統領〉 両首脳が格式にこだわらず、より頻繁に相互訪問することで合意した。 (07/21 22:03)


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