バウチャー米国務省報道官は23日の定例会見で、米政府が世界食糧計画(WFP)の要請に応じて北朝鮮に5万トンの農産物を送ることを明らかにした。あわせて発表した声明の中で、同報道官は北朝鮮がこの半年間に食糧の配給状況に対する監視を受け入れる機会を増やしているとの報告がWFPからあったと指摘。「まだ基準は満たしていない」としながらも、北朝鮮の対応に一定の評価を加えた。
バウチャー報道官は会見の中で、米政府が01年に35万トン、02年に20万7千トン、03年に10万トンの食糧支援を北朝鮮に実施してきたとしたうえで、今回もWFPが北朝鮮の食糧事情を踏まえ、今年分として国際社会に48万4千トンの支援を呼びかけたのに応じたと強調した。今後も食糧配給に対する監視活動のさらなる受け入れを北朝鮮に求めていく考えも示した。
また、北朝鮮の核問題をめぐる6者協議の進展とは「まったく関係がない」と指摘した。
米政府は北朝鮮に対する食糧支援を「政治利用しない」(パウエル国務長官)として、人道的観点から続けている。
(07/24 12:47)
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