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北朝鮮の核実験、各国が非難

2006年10月10日09時06分

 北朝鮮の核実験発表は、世界に衝撃を与えた。各国から非難が相次いだ。(いずれも9日)

 ◆ロシア プーチン大統領は閣議で「無条件で非難する」と述べた。ロシアにとって北東アジアの軍事バランスを崩す北朝鮮の核武装は到底容認できない。

 ただ、ロシア外務省は非難の一方で「複雑な状況にあるすべての国に自制と忍耐を示すよう求める」とも呼びかけた。国連安保理で制裁に向けた議論が米国の主導で進むことへの警戒感が背景にあると見られる。下院のコサチョフ国際関係委員長は「(核実験は)ブッシュ米政権によるここ数年の集中的な圧力の結果だ」と米国を批判した。

 ◆イラン 外務省のホセイニ報道官が「原則的な立場として、核兵器のない世界こそイランにとって望ましい」と述べた。国営テレビが報じた。

 同報道官は「北朝鮮の核活動に関する交渉が、北朝鮮と国際社会双方の利益に合致するよう進むことを望む」とした。北朝鮮と同様に核開発疑惑が取りざたされてきたイランは、今回の国際社会の反応を注視しているとみられる。

 ◆パキスタン 外務省報道官は「地域を不安定にさせる行為で遺憾だ」と非難した。北朝鮮は、パキスタンの核科学者カーン博士を中心とした「核の闇市場」を通じて核技術を得ていたとされるが、報道官は「北朝鮮はプルトニウム型で、我々のウラン型と異なる」と関係を強く否定した。

 ◆インド 外務省が声明で深い憂慮を示すとともに「実験は秘密裏の核拡散の危険に焦点を当てた」とした。隣国パキスタンから北朝鮮への核技術供与の可能性を指摘したものとみられる。

 ◆インドネシア ユドヨノ大統領が今春、南北朝鮮同時訪問を計画するなど、北朝鮮との良好な関係を背景に朝鮮半島の和平仲介に積極的な姿勢を見せていたが、政府声明は「いかなる正当な理由であっても核実験は容認できない」などと北朝鮮を強く非難した。

 ◆欧州連合(EU) 議長国フィンランドは声明で「地域の安定を危険にさらす」と強く非難した。EUは北朝鮮と外交関係を樹立しており、日中韓と協力しながら、北朝鮮に核放棄を迫る考えだ。北大西洋条約機構(NATO)も9日の大使級理事会で「最大級の非難を表明する」との声明を採択した。

 ◆英国 ブレア首相は声明で「近隣諸国や広範な国際社会の懸念を無視した、一段と挑戦的な行為だ。無責任きわまりない行動を非難する」と述べた。

 ◆フランス ドストブラジ外相が「世界の安全保障にとって極めて深刻な行為であり、断固とした対応を国際社会に呼びかける」と声明で語った。

 ◆ドイツ シュタインマイヤー外相は声明を出し、北朝鮮が「自ら世界で孤立化を招く誤った道を進んでいる」と厳しく非難した。

 ◆台湾 外交部(外務省)は「東北アジアの平和と安全に重大な脅威となり、非難されるべきだ」との声明を発表。「北朝鮮政府は自制を保ち、核武装の道を進まないよう呼びかける」と強調した。

 ◆フィリピン アロヨ大統領は北朝鮮に対し「最も強い言葉で非難をする」との声明を発表した。北朝鮮の行動は「北東アジアの政治、安全保障、経済の安定を脅かす」と指摘。6者協議にただちに戻るよう求めた。

 ◆シンガポール 外務省が「核実験が事実なら、それがもたらす結果を北朝鮮は甘受しなければならない」と声明を出した。

 ◆マレーシア サイドハミド外相は「新たな紛争要因を求めていない」と述べ、ロシアと中国が影響力を行使するよう期待した。

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