|
第76回アカデミー賞は、「ラスト・サムライ」の渡辺謙(44)が助演男優、「トワイライト・サムライ」こと「たそがれ清兵衛」が外国語映画部門でノミネートを果たした。東京を舞台にした米国人旅行者の恋愛劇「ロスト・イン・トランスレーション」(春公開)も4部門で候補になり、日本がらみの作品が話題をまきそうだ。
助演男優賞にはほかに「ザ・クーラー」のアレック・ボールドウィン、「21グラム」のベニチオ・デル・トロ、「イン・アメリカ」のジャイモン・フンスー、「ミスティック・リバー」のティム・ロビンスが候補になった。
外国語映画賞は、各国の映画製作者団体などの推薦作から選ぶもので、今年は55カ国が応募した。
「清兵衛」と競うのは、カンヌ映画祭脚本賞などを受賞したカナダの「みなさん、さようなら」とスウェーデン、オランダ、チェコの作品。
最多ノミネートを獲得したのは「ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還(LOTR)」(2月14日公開)で、作品賞、監督賞など11部門。
2月29日夜(日本時間3月1日午前)の授賞式に向けて、激しいPR合戦が始まる。
◆渡辺謙 「スピーチは準備する」
「ラスト・サムライ」で助演男優賞候補に選ばれた渡辺謙は27日、ロサンゼルスで会見をした。いくぶん緊張した面持ちで、「(喜びをひと言で表せば)『感謝』です」などと語った。
「プロフィルにアカデミー賞候補と入れられるのは名誉なこと。しかし、俳優というのは生きもの。いつも次の作品をどう作っていくのかがいちばん大事だと思ってる」。授賞式のスピーチはどうするのかとの質問には「保険のようなものですからね。まさかのために準備していきますよ」と答え、「授賞式には胸を張って出席したい」。
「ラスト・サムライ」は日本で興行収入100億円の大ヒットになっている。
◆山田洋次監督 「外国意識せずに撮影」
外国語映画賞候補になった「たそがれ清兵衛」の山田洋次監督(72)は28日、東京・東銀座の松竹本社で会見した。
「僕の映画は外国ではあまり評価されなかったし、僕自身も外国を意識して作ってこなかったので驚いてます。これで日本の映画製作に大きく弾みがつけばいいなと思ってます」
評価された理由について「時代劇だから得をした面もあるでしょう。僕自身、初の時代劇で緊張して撮ったのが張りつめた空気として伝わったのかな」。
日本で2月中旬から凱旋(がいせん)上映されるほか、米国では3月にニューヨークやロサンゼルスなどで公開される予定だ。
〈第76回アカデミー賞の主な候補〉
【作品】LOTR▽ロスト・イン・トランスレーション▽マスター・アンド・コマンダー▽ミスティック・リバー▽シービスケット
【監督】フェルナンド・メイレレス「シティ・オブ・ゴッド」▽ピーター・ジャクソン「LOTR」▽ソフィア・コッポラ「ロスト・イン・トランスレーション」▽ピーター・ウィアー「マスター・アンド・コマンダー」▽クリント・イーストウッド「ミスティック・リバー」
【主演男優】ジョニー・デップ「パイレーツ・オブ・カリビアン」▽ベン・キングスレー「砂と霧の家」▽ジュード・ロウ「コールドマウンテン」▽ビル・マーレイ「ロスト・イン・トランスレーション」▽ショーン・ペン「ミスティック・リバー」
【主演女優】ケイシャ・キャッスル・ヒューズ「クジラの島の少女」▽ダイアン・キートン「恋愛適齢期」▽サマンサ・モートン「イン・アメリカ」▽シャーリーズ・セロン「モンスター」▽ナオミ・ワッツ「21グラム」
(01/29 15:48)
|