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小沢事務所を捜索 鹿島の本社・支店も 東京地検

2010年1月14日5時20分

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写真陸山会の事務所に家宅捜索に入る東京地検の係官ら=13日午後4時51分、東京都港区赤坂2丁目、安冨良弘撮影

写真鹿島本社に家宅捜索に入る東京地検の係官ら=13日午後4時59分、東京都港区元赤坂1丁目、豊間根功智撮影

 小沢一郎・民主党幹事長の資金管理団体「陸山会」が2004年に取得した土地の購入原資4億円が政治資金収支報告書に記載されていない問題で、東京地検特捜部は13日夕、東京・赤坂の陸山会の事務所や小沢氏の個人事務所、「胆沢(いさわ)ダム」(岩手県奥州市)を受注した大手ゼネコン・鹿島の本社(東京)や東北支店(仙台市)などを、政治資金規正法違反の疑いで一斉捜索した。

 胆沢ダムの受注に絡みゼネコン側が裏金を作っていた疑いが持たれており、購入原資4億円と関連する可能性があるとみて、特捜部は強制捜査に踏み切ったとみられている。小沢氏側が、特捜部の任意の事情聴取の要請に対し、「必要ない」と拒否していたことも判明。この状況下で原資を解明するためには、捜索で証拠を得ることが必要と判断した模様だ。

 他に捜索を受けたのは、陸山会の事務担当者だった元秘書・石川知裕衆院議員(36)=同党、北海道11区=の議員会館や地元の帯広市の事務所。陸山会の捜索は、09年3月の西松建設からの違法献金事件に続き2回目。鹿島の捜索は、小沢氏側の政治資金問題では初めてとなる。

 陸山会は04年10月29日、複数の口座を使って分散入金した原資不明の4億円で、東京都世田谷区内の宅地を約3億4千万円で購入。石川氏は収支報告書に4億円を収入として記載しなかった疑いが持たれている。石川氏は昨年12月27日、特捜部の任意の事情聴取でこの不記載を認め、4億円について「小沢氏の個人資産で、小沢氏から紙袋で受け取った」などと供述したとされる。さらに、07年には小沢氏に同額を戻したとしたが、これも不記載だった疑いがある。

 だが、石川氏は04年に4億円を分散して入金した理由について説明できないため、特捜部は供述内容の信用性に疑問があるとして、13日に石川氏を再聴取した。

 一方、特捜部は、土地取引と同じ04年10月に本体工事の入札があった胆沢ダム(総事業費約2440億円)の受注に絡み、同工事を鹿島などの共同企業体から下請け受注した中堅ゼネコン関係者から、同月に「現金5千万円を小沢氏側に渡した」との証言を得ていた。また、これまでの捜査で、複数のゼネコン関係者も、鹿島東北支店の元幹部が仕切り役としてダム工事の談合を差配し、調整には小沢事務所の意向が反映されていたとも供述。特捜部は、土地の購入原資の4億円に、胆沢ダム受注に絡む裏金が含まれている可能性があるとみている模様だ。

 これに対し、石川氏や、陸山会の会計責任者だった公設第1秘書・大久保隆規(たかのり)被告(48)=西松建設事件で公判中=は、ゼネコン資金の受領を完全否定し、鹿島側も資金提供の事実を否認している。原資解明に不可欠と判断していた小沢氏本人の事情聴取の要請についても、小沢氏周辺は朝日新聞に対し聴取に応じる考えだと語っていたが、小沢氏側は特捜部に拒否したという。

 検察当局は当初、小沢氏の聴取を経て、18日の通常国会召集前に石川氏を政治資金規正法違反(不記載)罪で在宅起訴する方向で検討していた。だが、この状況下で全容解明を図るため、必要な証拠収集の目的で捜索に踏み切った。押収資料の分析などに時間がかかるため、石川氏の刑事処分も国会の開会後にずれ込む見通しとなっている。

 問題となった土地取引では、小沢氏が、秘書寮の用地として大久保秘書に物件探しを指示。大久保秘書は小沢氏の邸宅近くの土地を見つけ、小沢氏を案内して了解を得た。その後の経理手続きは石川氏に一任したとされる。

 陸山会は、同会の定期預金4億円を担保に小沢氏個人が銀行から借りた4億円をまた借りして土地代金に充てたと説明していたが、融資は代金支払い後で、説明は誤りだったことが判明。特捜部は、この融資取引が購入原資の4億円を隠すための工作だったとみて調べている。

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