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水谷建設、高い受注率 「裏金」との関連有無を捜査

2010年1月27日8時16分

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 小沢一郎・民主党幹事長の資金管理団体「陸山会」の土地取引事件で、「胆沢(いさわ)ダム」(岩手県奥州市)工事の受注に絡み中堅ゼネコン「水谷建設」(三重県桑名市)元役員らが小沢氏側に裏金を渡したと東京地検特捜部に供述しているが、同社が下請け業者の中で高い比率で工事を受注していたことがわかった。

 このダム工事では、大手ゼネコン「鹿島」を中心に談合が行われ、小沢事務所の影響力が受注調整に反映されていたと、複数のゼネコン関係者が証言している。東京地検特捜部は、水谷建設の受注経緯と、裏金提供の供述に関連性がないか調べている。元秘書の衆院議員・石川知裕(ともひろ)容疑者(36)=政治資金規正法違反容疑で逮捕=は、裏金の受け取りを全面否定している。

 胆沢ダムの総事業費は約2440億円。本体工事1期(約274億円)は、鹿島を中心とする3社の共同企業体(JV)が2004年10月に契約し、水谷建設など五つの中堅ゼネコンが重機関連の1次下請けに入った。

 建設業界関係者によると、大手ゼネコン各社は、「名義人」と呼ばれて密接な関係を持つ系列の建設業者をそれぞれ抱えているという。

 水谷建設は本来、鹿島とは別の大手ゼネコンの名義人とされる。だが、本体工事1期の下請け5社の中での工事比率は、鹿島の名義人である東京都内の中堅ゼネコンと同率トップの31%。5社の受注総額は約103億円で、水谷建設の受注高は約32億円。

 水谷建設と共に下請けに入ったゼネコン関係者は「水谷建設の技術力は高いが、鹿島の工事でトップになったのは不自然だと思う」と証言。別の業界関係者も「水谷建設は胆沢ダムの工事に後から参入してきた」と話している。

 本体工事1期の契約日は04年10月12日。水谷建設元役員は、陸山会の事務担当者だった石川議員に対し、直後の同15日に受注謝礼として東京都内のホテルで5千万円を渡した、と特捜部の調べに供述している。特捜部は、胆沢ダムの工事で水谷建設が高い工事比率で下請け受注したのは、裏金提供と関連がある可能性もあるとみて捜査している模様だ。

 本体工事1期の下請け業者に入った5社の工事比率は、同率1位の水谷建設に続き、3位が「宮本組」(兵庫県姫路市)の25%、4位が「山崎建設」(東京都中央区)の8%。特捜部は両社を元請けの鹿島とともに政治資金規正法違反容疑で捜索しており、各ゼネコンが小沢氏側に資金提供した事実はなかったかどうかについても調べている。

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